HuMA
Humanitarian Medical Assistance


事業計画書

事業対象地状況【PDF】

緊急支援事業計画書

プロジェクト名

スマトラ島沖地震被災者支援(緊急支援事業)
実施事業名 スリランカ緊急医療支援
実施団体名 特定非営利活動法人災害人道医療支援会(HuMA)
事業対象地状況
【個別事業地毎被災者総数】2005年1月3日現在 アンパラ県における死亡者約1万人、避難者数約18万人 根拠
(出展:The Department of Census & Statistics, Sri Lanka)
【〃  公共等施設損害状況】 現地医療機関においては診療は再開しているものの、医療従事者は4分の1程度しか復帰していない。 根拠
(JMTDR事務局より情報収集)
【国際機関・援助団体対応状況】

同地域においてはJICA国際緊急援助隊医療チームが活動中
根拠
(JMTDR事務局より情報収集)
  1. 端緒2004年12月26日に発生したインドネシア・スマトラ沖地震および、それに伴う津波災害においては、インド洋周辺諸国に甚大な被害をもたらしている。スリランカにおいては、2005年1月3日現在29,957人の死亡が確認されており、そのうちアンパラ県においては10,436人の死亡が確認され(スリランカ政府統計局1月3日発表、資料別添)、県別比較では同国内で最も多い死亡者数が記録されている。事業予定地の同県カルモナイ地区においては、住民数約70,000人のうち2,000人以上が死亡したとされており、約10ヵ所の避難民収容施設(小学校等公共施設)が点在し、約3,000人が避難生活を送っている(1月3日、JICA国際緊急援助隊医療チーム(以下、JMTDRという)参加医師より聞き取り)。

    12月27日にJMTDRがアンパラ県カルモナイ地区に派遣され救急医療活動にあたっているものの、同派遣期間は1月20日をもって終了する予定。アンパラ県の公立病院における医療従事者の復帰は災害発生前に比べ25%程度にとどまっており、同県における公共医療サービスは、県外(海外)からの支援がなければ立ち行かない状況にある。また、被災により劣化した衛生環境の下での生活が当面の間は続いていくものと想定されることから、感染症の蔓延が危惧されている(以上、1月4日、JMTDR参加医師より聞き取り)。

  2. JMTDRの活動この災害に対する日本国政府としての対応の一環として、JMTDRが現地に派遣され、被災者の診療に当たっている。JMTDRの活動概要は以下の通りである(1月3日−5日JMTDRより聞き取り、1月9−11日JMTDR帰国医師より聞き取り、資料別添)。
    • アンパラ県カルモナイ地区の避難民収容施設(小学校)の図書室を拠点に活動中
    • 医師4名、看護師6名、薬剤師1名及び業務調整員等サポート・スタッフ9名による国際スタッフ計20人に加え、現地サポート・スタッフ約15名から成る救急医療チームである
    • 入院、手術施設は持たない外来診療所を開設
    • 12月31日より1月16日までの予定(現地サイト活動期間、派遣期間は12月27日より1月20日まで)
    • 一日平均外来患者数は約150人、主な症例は外傷(約30%)及び急性呼吸器感染症(15%)
    • 活動終了後はアンパラ県保健局に資機材を供与し、診療活動を引継ぐ予定

  3. HuMAによる医療支援活動<活動内容>
    HuMAは、JMTDRの活動終了後、アンパラ県保健局と協力の下、JMTDRの活動拠点を引継ぎ、外来診療所を開設し運営する。活動内容は、避難民を含むカルモナイ地域住民のうち、想定患者数150人/日を対象として、救急処置後の継続診療、衛生環境の劣化により生じる感染症・慢性疾患の増悪を主なターゲットとする医療サービスを提供する。
    加えて、JMTDRによる救急医療サービスの運営手法を現地医療機関へ技術移転すること、現地医療サービスの復旧に向け技術協力すること、及び感染症の蔓延を予防するためにアンパラ県保健省が行う公衆衛生調査や啓蒙活動への技術協力を行うこと、以上3点を副次的な活動成果として想定する。

    <事業実施体制>
      以下の体制にて、医師3名・看護師3名・サポートスタッフ7名の現地体制を維持する。
    • 国際スタッフ:メディカルコーディネーター(MC)1名、医師1名、看護師1名、調整員(資材管理)1名
    • 現地スタッフ:プロジェクトオフィサー(業務調整)2名、フィールドアシスタント1名、セキュリティー1名、ドライバー2名
    • アンパラ県保健局より派遣:医師1名、看護師2名(調整中) また、本邦におけるHuMA東京サポートオフィスに専任の事業調整員を1名配置する。
      <事業スケジュール>
      国際スタッフの派遣は、MC、医師及び看護師の3名を1チームとして、2チーム25日交代で派遣する。日本出発より現地まで2日間を要するため、現場で1日間の引継ぎを行う。実質診療日数は41日間となる。
      <想定患者数>
      現在JMTDRでは1日あたり約150人の診療を行っている。人口の流動、対象疾患の偏移が生じ得るが、1日あたり150人規模の診療ニーズが当面の間は継続すると考えられる。(※裨益者規模)
    【最終裨益者見込数:6150人(150人/日 × 41日(診療所開設期間))】
事業期間 2005年 1月 13日  〜  2005年 2月26日(45日間)
裨益者計

6,150人

※裨益者/最大執行人役〜  ※事業費(直接経費)/最大執行人役〜 
事業内容

地域名

計画数値

裨益者(人/日)

事業費(直接経費)

スリランカアンパラ県カルモナイ 外来診療所の運営(41日間) (患者数150/日)

150人/日

180,000円

合計

180,000円

執行体制状況
【現地執行体制について】
    以下の体制で、医師3名・看護師3名・サポートスタッフ7名の軍地執行体制を維持する。
  • 国際スタッフ:メディカルコーディネーター(MC)1名、医師1名、看護師1名、調整員(資材管理)1名
  • 現地スタッフ:プロジェクトオフィサー2名、フィールドアシスタント1名、セキュリティー1名、ドライバー2名
  • アンパラ県保健局より派遣:医師1名、看護師2名(調整中)

人役計

従事業務

事業費(人件費)

本部人役(東京)

1人役

連絡、調整、経理

540,000円

現地人役計

13人役

3,995,000円

国際スタッフ人役

4人役

診療、公衆衛生活動、業務調整

3,140,000円

現地雇用人役

9人役

プロジェクトオフィサー2名、フィールドアシスタント1名、セキュリティー1名、ドライバー2名 医師1名・看護師2名(保健局より派遣)

855,000円

合   計 ※個別人役業務は別添、スケジュール案のとおり。      合 計

4,535,000円

国外連携先

団体名称

連携状況(具体的にどのような連携なのか記述)
NGO
現地行政府 アンパラ県保健局 外来診療所運営、地域公衆衛生活動等に関する連携
国際機関
総事業費

9,989,500円

財源状況
(自己財源:0円、JPF財源:9,989,500円 )
※事業費(直接経費)/総事業費〜  ※事業費(人件費)/総事業費〜  
事業スケジュール

イニシャル
コスト部分

ランニング
コスト部分

合計

初日〜 計画 ・現地事務所立ち上げ ・ニーズ、必要資材調査、調達 ・診療活動引継ぎ、診療活動(5日目より) ・地域基礎情報・診療情報収集、解析

3,970,500円

経費

1,220,500

2,,750,000

15日〜 計画 ・医療資機材ニーズの把握、調達 ・ 診療活動、引継ぎ ・ 地域調査、啓発活動

3,021,000円

経費

575,000

2,446,000

30日〜 計画 ・ 診療活動(4月24日まで)、引継ぎ ・ 調査、啓発活動、情報解析、還元

2,598,000円

経費

2,598,000

合  計

1,795,500

7,794,000

9,589,500円

※別途、外部監査費400,000円計上