1999
はじまりは、1999年に直面した日本の支援活動の課題
1999年、コソボ紛争により約85万人の難民が発生。各国のNGOは現地で難民キャンプの運営や食料、医療、衛生など幅広い支援を展開しました。一方で当時の日本のNGOは、迅速に現地で活動を行うための資金や人材が不足しており、支援に出遅れるという課題が浮き彫りになりました。この経験が、日本の支援体制を見つめ直すきっかけとなったのです。

2000
2000年、ジャパン・プラットフォーム誕生
こうした課題を受けて、災害や紛争時にいち早く支援を届けるための新たな連携の形が模索されました。日頃からNGO・企業・政府が協力し、支援の資金・人材・情報を集めて現場に届ける。そんな支援体制を実現するために、ジャパン・プラットフォーム(JPF)は2000年に設立されました。

©IVY
2000年代、海外を中心とした人道支援を展開
設立後すぐに、JPFはアフガニスタンでの支援を開始。現地の人々の主体性を大切にしながら、継続的な支援を行ってきました。その後も、南スーダンやシリア、イエメン、ミャンマーなど、深刻な人道危機に直面する地域で、加盟NGOの多様な強みを活かし、必要とされる支援を届け続けてきました。

©SVA
25周年クイズ
Q「JPFはこれまで、何か国・地域で支援を届けてきたでしょう?」
- 23
- 47
- 66
A(3)66
正解は「66の国と地域」です。
JPFはアジアや中東、アフリカなど、世界中の災害や紛争による人道危機に対して支援を届けてきました。もちろん、日本もその数に含まれています。
2010
2010年代、国内支援が本格化
2011年の東日本大震災をきっかけに、JPFは国内での支援活動にも本格的に取り組むようになりました。海外での経験やノウハウは、国内の災害対応にも活かされ、相互に支え合う形で進化しています。2019年からは休眠預金を活用した防災・減災事業もスタートし、頻発する自然災害への備えにも力を入れています。

©JAFS
25周年クイズ
Q「JPFに加盟し、共に支援を届けているNGOはどのくらいあると思いますか?」
- 10団体
- 25団体
- 47団体
A(3)47団体
正解は「47団体」です。
分野や地域に強みを持つ多様なNGOがJPFに加盟しており、協力しながら国内外で支援を届けています。
2020
2020年代、高まる緊急人道支援の必要性
近年は、紛争の長期化に加え、気候変動による災害など、新たな人道危機が国内外で広がっています。そうした中、JPFを通じた日本のNGOの活動への期待は高まり、2023年度には、特定の被災地や紛争地への政府による資金拠出が4回決定されるなど、その重要性が改めて認識されました。必要とされる現場へ、今この瞬間も支援が動いています。

©KnK
25周年クイズ
Q「今、世界で人道支援を必要としている人の数は、何人に1人でしょうか?」
- 約1000人に1人
- 約300人に1人
- 約30人に1人
A(3)約30人に1人
正解は「約30人に1人」です。
世界の約80億人のうち、約3億500万人が支援を必要としています。気候変動や紛争の影響で、その数は年々増加しています。