緊急 寄付受付中!ミャンマー中部地震被災者支援
パルシック(PARCIC)
セラピードッグとのふれあいイベント/能登町/2025.04.12 ©PARCIC
ぬいぐるみで遊ぶ子ども/能登町/2025.03 ©PARCIC
子ども食堂/能登町/2025.04.18 ©PARCIC
能登は住民同士のつながりが強い地域でしたが、地震の被害により生活環境が大きく変化しました。仮設住宅への入居などの過程で、被災者の孤立を防ぐことが重要な課題となっています。また、家の修繕費用や今後の生活に備えて、特に食費を節約する傾向も見られていました。JPF加盟NGOのパルシック(PARCIC)は、これまでの活動経験から、食料配布の場も被災した方々の交流の場になることを見出し、お茶会などのほっとできる空間での会話を通して、さまざまな世代の方のニーズをすくい上げてきました。
PARCICは、小さな子どもから高齢の方まで多様な人が交流し支え合う場を提供し、生活再建が困難な方を適切な支援につなげることを目的に「交流と食を中心とした居場所づくり」を目指して、能登町の公共施設「なごみ」を町から借りてさまざまな催しを実施しています。
なごみは交通アクセスの良い場所に立地し、駐車場、施設ともに十分なスペースがあることから、町外の方の利用ものぞめます。震災前から市民の憩いの場として人気がありましたが、地震の影響で一部の施設が使えず、現在は食堂とキッチンを利用したカフェや子ども食堂、集会場や広間で、随時イベントを行っています。
●天候を気にせず利用できる遊び場
雨の日や寒い冬でも子どもたちが元気に遊べる「キッズスペース」には、おもちゃやぬいぐるみなどが置かれています。地元の方や企業から寄付として提供されたものもあり、子どもたちは大喜びです。親御さんからは「子どもがにこにこワクワクしていて、安心して遊ばせられます」という声をいただいています。
スペース内には、授乳とおむつ替えのできる場所も整えました。
●子どもたちに楽しい交流体験を
子ども食堂や映画上映会など、3月はさまざまなイベントを開催しました。春休み時期に被り、小中学生の参加も増えました。東京からボランティアとして来訪した大学生たちは、子ども食堂の調理、配膳に加え、庭などの掃除にも活躍してくれました。
4月は広島を拠点に活動するセラピードッグとのふれあいイベントを実施。子どもたちは訓練を受けた犬を抱いたり、お水やおやつをあげたりして犬たちとのふれあいを楽しんでいました。交流した犬を「かわいい!」と喜ぶ姿が印象的でした。
小学生のお子さんと参加してくれた親御さんは、「息子は犬が大好きなので、ワンちゃんたちとふれあえてうれしいです」と話してくれました。
「この辺りは、子ども連れでゆっくり食事をできる場所がほとんどなく、親御さんの負担も大きいため、子ども食堂は金曜日の夜に開催しています。子どもたちが周りを気にせずお友だちとのびのびと過ごせて、親御さんもリラックスできる時間になっていたらうれしいです。子ども食堂は、大人同士の参加も大歓迎ですので、ぜひお越しください」(PARCICスタッフ)。
キッズスペースは、毎週火曜日から土曜日(10:00~17:00)に利用可能です。今後のイベントは、インスタグラムをご確認ください。
子ども食堂やカフェの収益は、PARCICが実施するフードパントリー(食料を必要とする人への無償提供)の購入費用にあてています。また、現地の方をスタッフとして採用し、雇用を創出しています。
JPF、PARCICは、震災により生活が困難になったり、社会的孤立に陥ったりするおそれのある方々が「居場所」を得られることを目指しています。交流と食の支援を通じて、見守り支えあうつながりを深め、心身の安寧を回復していけるように今後も活動を続けていきます。
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