夏の災害募金を受付中(2023.7.23-2024.9.30)
1990年代からミャンマー・ラカイン州におけるミャンマー避難民(※)への迫害は行われており、暴力を原因とし過去数回において彼らはバングラデシュに強制移動を強いられてきました。国連ミャンマー事実調査団(UN Independent International Fact-Finding Mission on Myanmar)によると、ミャンマー避難民を狙った暴力行為はジェノサイドの意図があり、人道に対する罪として報告されました1。2017年8月25日の暴力によりバングラデシュへ逃れた人の数は過去最高と言われており、2018年10月までにも72万5,000人以上がバングラデシュ南東部のコックスバザールに避難しました2。すでにコックスバザールに難民として居住していた人々と合わせると、同地域の総難民数は92万1,000人とされています3。2018年に入っても、難民の数は少なからず増加を続けており、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、2018年は14,180人、9月27日から10月10日の間にも110人の人々がコックスバザールに避難しました4。難民の多数は女性と子供であり、40%以上は12歳以下の子供です5。
バングラデシュ政府とミャンマー政府は、2018年10月30日に難民の帰還を11月中旬までに開始すると表明しましたが、42団体のNGOからは、自主的かつ安全と尊厳が確保される帰還が前提であることが強調され、また多くの難民も、安全や国籍の確保、移動の自由などが与えられない限りは、帰還をしないという姿勢を保っています。
コックスバザールでは34の難民キャンプや居住区などが立ち上がっており、その中で最大のクトゥパロン・バルカリ難民キャンプには、わずか13平方キロメートルの土地に626,500人もの難民が居住しています6。キャンプ内での過密状態は引き続き中心的な課題であり、洪水と土砂崩れのリスクを伴う地域に住む難民もいる中、劣悪な住居・衛生環境は続いており、安全な水や衛生設備へのアクセスは限られています。
バングラデシュにおいて難民支援の調整にあたっているInter-Sector Coordination Group (ISCG)によると、2019年の合同人道危機対応計画 (Joint Response Plan for Humanitarian Crisis, JRP) では、テクナフ郡とウキヤ郡における130万人が支援対象者となる予定です7。この支援対象者には、今回流入した難民に加え、2017年8月以前に既にバングラデシュに流入していた難民(合わせて90万人)、および難民の影響を受けている受け入れ地域住民(33.6万人)も含められています。
JPFでは2017年10月20日にバングラデシュ・コックスバザールでの支援を開始しており、2018年11月現在までに11団体が出動をしています。緊急初動対応期間(2017年10月~2018年4月)とその後の人道支援プログラム(事業期間:2018年5月~2019年4月)では、食糧や、水衛生、NFI、保護、保健医療等の分野での支援を継続しています。
※1:JPFでは、民族的背景および避難されている方々の多様性に配慮し、「ロヒンギャ」ではなく「ミャンマー避難民」という表現を使用します。
2019年6月5日更新
期間 |
2024年5月~2025年5月 |
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事業予算 |
1.2億円 + 民間資金 (2024年度当初予算:120,000,000円) |
対象地 | バングラデシュ |
AL | バングラデシュアワミ連盟 | Bangladesh Awami League |
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BNP | バングラデシュ民族主義党 | Bangladesh Nationalist Party |
GBV | ジェンダーに基づく暴力 | Gender Based Violence |
IOM | International Organization for Migration | United Nations Relief and Works Agency |
ISCG | 部門間調整グループ | Inter-Sector Coordination Group |
UNHCR | 国連難民高等弁務事務所 | United Nations High Commission for Refugees |
WASH | 水衛生 | Water, Sanitation & Hygiene |
2023年 12月更新
ノア・ビビさん(仮名、28歳、女性)
「女性と女子のためのセーフ スペース」で調理実習を行っている ©WVJ
調理教室の活動は希望です
家に一人でいるとありとあらゆる悪い考えが頭に浮かんできて、何度も何度もミャンマーでのつらい出来事を思い出します。ですが、「女性と女子のためのセー フスペース」で実施されている調理実習の 活動に参加するようになってからは、以前は知らなかった多くのことを知るようになり、希望が持てるようになったと感じています。(2022年度WVJ事業より)
ルマナ・カトゥンさん(44歳)
月経衛生管理セッションの 様子 ©Save the Children
水・衛生支援により衛生環境が改善されました
私たちは、SCJの活動で修繕された給水ポイントから毎日十分な水を汲むことができるよう になり、清潔なトイレと水浴び場も使えるようになりました。子どもたちは定期的に衛生啓発セッションに参加しています。生理のときに女 性や少女が使用できる個室も設置されました。その結果、女性や少女、子どもをはじめキャンプに暮らす人々が利用する施設の衛生環境が改善され、健康リスクを軽減することができています。(2021年度SCJ事業より)
2018年3月2日 | ミャンマー避難民の人道危機、難民と移民の諸課題に関する円卓会議を開催 |
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その他の金額で寄付
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銀行名 | 三菱UFJ銀行 |
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支店名 | 本店 |
口座種類 | 普通 |
口座番号 | 1732850 |
口座名義 | 特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォーム |
フリガナ | トクヒ)ジヤパンプラツトフオーム |
恐れ入りますが、振込手数料をご負担ください。
銀行名 | ゆうちょ銀行 |
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記号と番号 | 00120-8-140888 |
口座名義 | 特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォーム |
フリガナ | トクヒ)ジャパンプラツトフォーム |
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