「夫を亡くし、支援もなかった」――封鎖がつづくガザからの声

活動レポート

ジャパン・プラットフォーム(JPF)

「夫を亡くし、支援もなかった」――封鎖がつづくガザからの声

ガザ人道危機対応支援

避難所での給水の様子/ガザ市/2025.04.29 🄫ピースウィンズ・ジャパン

  • 避難民キャンプでの食料配付の様子/ガザ地区デール・アル・バラハ県 🄫ピースウィンズ・ジャパン

  • 避難民キャンプでの食料配付の様子/ガザ地区デール・アル・バラハ県 🄫ピースウィンズ・ジャパン

  • 避難民キャンプで配付された食料パッケージ/ガザ地区デール・アル・バラハ県 🄫ピースウィンズ・ジャパン

2023年10月以降、ガザ地区では死者は約53,000人、負傷者は約12万人に達しています※1。また、15,000人以上の子どもが犠牲になったとも報告されています※2

 

人口の9割以上が食料不安に直面しており※3、とくに318日以降停戦が崩壊してからは危機的な状況は加速しています。WFPは4月25日、ガザで備蓄していた食料が底をついたと発表しました※4 2カ月以上続く完全封鎖によって水、食料、医薬品など生命維持に最低限必要なあらゆるものが底をつき、栄養失調で死亡する子どもたちが増加しています 

 

ジャパン・プラットフォーム(JPF)加盟NGOのピースウィンズ・ジャパンは 、このような厳しい状況のなかでも支援物資を届けるため、現地提携団体と協力しながら活動を続けています。202524月、ガザ地区中部デール・アル・バラハやガザ市、北ガザ県等の避難民キャンプで、野菜、食用油、小麦粉、調味料等の食料と、洗剤、石鹸等の衛生用品を配付しました。また、ガザ市の海水淡水化施設から水を購入して、ガザ市の約2万人が 滞在する避難所に清潔な飲み水を届けました。

 

「夫を亡くし、2カ月間、何の支援もなかった。特に稼ぎ手を失って貧困に喘ぐ未亡人や、身寄りのない子どもに支援が行き届くことを願います」

 

これは、ピースウィンズの支援を受けとった女性の言葉です。その方は攻撃で家を失い、生活の手段を断たれてしまいました。

 

JPFと加盟NGOは、ひきつづき停戦と封鎖の解除をもとめ、ガザの弱い立場におかれた方々の命をまもる支援を実施していきます。

 

1 OCHA, Humanitarian Situation Update #288 | Gaza Strip, 14 May 2025

2 UNICEF, At least 322 children reportedly killed in the Gaza Strip following breakdown of ceasefire, 31 March 2025

3 UNICEF, ガザの人口9割、危機的な急性食料不安, 2024年3月5日
※4 WFP, 国境検問所の閉鎖が続く中、WFPのガザ地区における食料備蓄が底をつく, 2025 年 4 月 25 日

※5 NHK, ガザ地区 “人道状況 最悪の状況 飢きんの深刻な危機に直面”, 2025年5月6日

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