能登半島地震1年 オンライン シンポジウム 12月20日(金)午後3時~4時30分開催
ピースウィンズ・ジャパン(PW)
ダール・スラグナ・ボーディング・スクールでワークショップを開催した
2023年9月8日深夜、モロッコでマグニチュード6.8の地震が発生し、甚大な被害を引き起こしました。ジャパン・プラットフォーム(JPF)は翌週にプログラムを立ち上げ、これまで加盟NGOを通じた支援活動を展開していますが、住居の再建には時間がかかり、仮設テントやコンテナで生活を続ける人が今も多数います。
加盟NGOのピースウィンズ・ジャパン(PW)は、JPF「モロッコ中部地震被災者支援2023」において、「モロッコ中部における地震の影響を受けた女児に対する月経衛生管理支援」を実施しています。対象は、被災した11歳から18歳の女子生徒です。震災後の支援物資の配給は食料・水・衣類などが注目される中、女性特有のニーズには対応が遅れています。PWは、モロッコのNGOで、女性の地位向上に関するさまざまな支援活動を行ってきた団体、プロジェクト・ソアと協力して事業を実施しています。
生徒の多くは山間部の村の出身で、家父長制などの影響から生理に関する知識や十分な生理用品がなく、生理中は学校を欠席しがちです。授業についていけなくなると退学のリスクが高まり、ひいては児童婚の危険性も増します。国際連合人口基金によると、モロッコの全体における児童婚率は14%と推定されており、中途退学女児間の児童婚率はより高くなると言われています。
感染症の予防も目的に、PWでは月経衛生管理のワークショップと、再利用可能な月経用品を含むキットを提供することで状況の改善に取り組み、長期的には生徒の教育の継続を促すことで将来の雇用機会、社会参加におけるジェンダー格差の是正を目指しています。
実施にあたっては、支援対象者が事業を理解して積極的に参加できるよう、使用言語にも配慮し、民族や言語に関係なく、震災発生後に都市部の教育施設に受け入れられた女児と震災前から通学していた女児の間で、支援の有無によって双方の関係が悪化しないように、関係者の理解と協力を得られるよう配慮しています。
親元から離れて避難生活を送る少女たち、山間部のテント村で暮らす少女たちに支援を届けるために、PW/JPFは活動していきます。
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