南スーダン人道危機対応

本支援活動は終了しました。寄付などによる
ご支援をいただき、ありがとうございました。

プログラム概要

南スーダン人道危機対応について

南スーダンに関する人道支援は、現在「南スーダン難民緊急支援」として活動を継続しています。

女子中学生たち ©AAR
中等学校全景 ©AAR
兼山駐在員とキャンプの子どもたち ©AAR
中等学校看板の前で ©AAR
©ADRA
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©AAR
©AAR
©ADRA
ホストコミュニティの子どもと駐在員富樫 ©PWJ
ホストコミュニティ住民と蝶の乱舞1 ©PWJ
ホストコミュニティ住民と蝶の乱舞2 ©PWJ
POCキャンプ全景 ©PWJ
キャンプの子どもたち ©PWJ
キャンプの子どもたち1 ©PWJ1
ホストコミュニティに設置した井戸 ©PWJ
エチオピア・ガンベラにて8年生の生徒の様子 ©WVJ
エチオピア・ガンベラにて8年生の生徒の様子2 ©WVJ
エチオピア・ガンベラにてGambellaクレ難民キャンプでの授業風景 ©WVJ
エチオピア・ガンベラにてGambellaクレ難民キャンプで教育の啓発行進をする生徒たち ©WVJ
エチオピア・ガンベラにて教育の重要性に関する啓発 ©WVJ
エチオピア・ガンベラにて教室内の様子
エチオピア・ガンベラにて支援対象校の女子生徒
エチオピア・ガンベラにて授業の様子 ©WVJ
エチオピア・ガンベラにて難民キャンプの様子2
エチオピア・ガンベラにて難民キャンプの様子3
エチオピア・ガンベラにて難民キャンプの様子4
エチオピア・ガンベラにて難民キャンプの様子5
南スーダン・タンブラにて子どもたち①
南スーダン・タンブラにて子どもたち②
南スーダン・タンブラにて子どもたち④
南スーダン・タンブラまでの道のり ©WVJ
南スーダン・タンブラ郡 学校施設建設前の様子①
南スーダン・タンブラ郡 学校施設建設前の様子③

プログラム概要

2018年に入り、南スーダンの紛争は5年目に突入し、人道危機がさらに深まっています。人道支援を必要としている700万人のうち、400万人が家を追われ、その過半数以上が周辺国へと逃れている事態にまで至っています。国連は南スーダンについて3つの大きな脅威、1. 武力紛争と暴力、2. 経済危機、3. 食料危機、が存在するとしています。食料事情に関しては、2018年の第一四半期には国全体のおよそ4分の3の郡が、深刻な食料不足に陥ると予想されています。

JPFでは南部スーダンの帰還民支援プログラムを2006年から開始していますが、2016年7月の新たな衝突により戦火が広がり、政治社会的状況はさらに悪化。現プログラムでは、現在までに南スーダン国内と周辺国3カ国(エチオピア、ウガンダ、ケニア)において、南スーダン国内に留まる住民および避難民、近隣諸国へ流入した難民および紛争の影響で多大な負担を強いられているホストコミュニティを支援しています。裨益者総数はおよそ100万人、プログラム総額22.6億円。2018年度は複数年プログラムの3年目にあたりますが、南スーダン国内の政治社会的状況に改善の兆しがない上、現在も難民の流入が続き収まる気配がないことを踏まえた上で、2018年度から南スーダン国内とその周辺国とを分けて別プログラムとして実施していきます。

プログラムの一貫として、2017年5月より食糧危機の緊急支援を実施しています。

2018年6月1日更新
最新情報は以下をご覧ください

プログラム概要

期間 2019年3月1日~2020年2月29日
支援対象地域 南スーダン
2019年度予算 49.2億円

2018年度のプログラム概要

期間 2018年9月1日~2019年8月31日
支援対象地域 南スーダン
2018年度要望額 11.5億円

事業一覧

最新の事業内容・助成予算・助成期間をご覧いただけます。

事業一覧(PDF 200KB)
2020年1月8日時点


事業一覧

加盟NGOの3団体:JCCP/PWJ/WVJ

団体名 事業名 開始日 終了日 事業予算
JCCP 中央エクアトリア州ジュバ市国内避難民キャンプと周辺コミュニティにおける共同作業を通じた民族融和と平和的共存の促進(第4期) 2018/11/8 2019/8/31 95,933,123
WVJ タンブラ郡教育システムにおけるレジリエンス強化事業3 2018/10/2 2019/11/30 216,034,183
PWJ ジュベック州およびジョングレイ州における国内避難民およびホストコミュニティ住民への給水・衛生、保健衛生支援 2018/9/16 2019/10/31 326,298,029

現地セキュリティ情報

最新の現地情報 2019年2月5日

対応計画

目次
  1. 背景
  2. 南スーダン国内情勢
  3. これまでのJPFによる支援実績
  4. 戦略目標
  5. 対応方針
  6. セクター別支援計画

支援背景

今後の政治的進展のシナリオについては、2015年8月に政府勢力との間で紛争解決合意が署名され、国民統一暫定政府樹立に向けて今後「一定の和平の進展は望める」という動きが主流である。しかし、現地情勢は流動的であり人道危機が長期化する可能性が高いことから、複数年プログラムとすることにより、現地人道支援コミュニティや事業実施NGOにもJPFの一定のコミットメントを示すことで、NGOによる危険度の高い地域や地方展開、複数年で可能となる新たな事業展開を促すことに貢献する。
現在の南スーダン政府は、行政が果たすべき基礎的サービスの提供をしていない、もしくは能力が著しく欠け、人道支援組織によるサービス提供も十分とは言いがたい状況である。そして、避難した人々や避難もできずにいる人々やコミュニティがわずかでも再生に向かうための力を維持できるようにすること、また、その力を強化することは、人道支援に求められる役割の一つである。そのため、経験のあるNGOが基礎的サービスを引き続き提供しつつ、草の根レベルにおけるレジリエンスの強化には、現地の状況を見極め長期的に関与するプロセスと時間が必要である。
本プログラムでは、新たな人道支援の潮流(世界人道サミット(WHS)、持続可能な開発目標(SDGs))との整合性をとりつつ、サービスデリバリー及び将来の帰還及び再生に備えたレジリエンスの強化に焦点があてられた活動が必要である。
しかし、和平が頓挫し、国内紛争が再発し、より多くの避難民が発生し南スーダン国内の人道アクセスがより限定的となる「悲観的シナリオ」の可能性が否定できないことから、新たに不測の事態が発生した場合には柔軟に対応していく。

これまでの支援

南スーダンは、継続する武力衝突による治安の悪化、国内経済の悪化、さらには干ばつといった複合的な人道危機に陥っています。2015年8月以降の和平合意後の和平進展が破綻し、国内避難民(IDP)、難民の発生状況は深刻です。これまで10年以上支援を継続してきたジャパン・プラットフォーム(JPF)は、2016年6月からさらに長期的な視野をもって、コミュニティの再生や現地の方が自ら復興する力(レジリエンス)を強化できるような支援をめざしています。
国内と周辺3ヵ国(エチオピア、ウガンダ、ケニア)にて、衛生施設の整備や衛生指導、水・食糧の供給、子どもの保護などの支援のほか、現在、深刻な飢きんに瀕する人々への緊急対応も強化しています。

【これまで】
・2006年~2012年3月「スーダン南部人道支援」プログラム
2006年より、帰還民・帰還先コミュニティの再統合、および平和の定着を目的にプログラムをたちあげ、JPF加盟NGO9団体が支援を行ってきました。
・2012年4月~2014年3月「南スーダン人道支援」プログラム
南スーダン独立後に紛争に逆戻りさせずに平和を維持することを目的に、行政やコミュニティの能力強化、さらには両者の関係強化に焦点をあてた活動に取り組みました。しかし、2013年12月の南スーダン首都ジュバでの武力衝突を発端に南スーダンを取り巻く状況が劇的に変化したことから、JPF「南スーダン人道支援」ワーキンググループ(JPF助成プログラムにおいてともに活動するJPF加盟NGOの集まり)と協議の上、複数年プログラムの最終年を残し2013年度をもって終了しました。
・2014年2月~2016年5月「南スーダン緊急支援2014」プログラム
2014年2月、新たな紛争によって発生した難民への支援 (一部は2013年度事業の内容を変更して緊急対応)を、南スーダン国内と周辺3ヵ国(エチオピア、ウガンダ、ケニア)にて開始。15億6,847万4,266円を助成し、12万2,096人に支援を届けました。
2016年6月~現在「南スーダン支援」プログラム

現在活動中の本プログラムの概要は、以下の通りです。

「南スーダン支援」プログラムの一貫として、2017年5月より食糧危機の緊急支援を実施しています。

2017年11月最終更新

シンポジウム開催報告

【開催報告】2016年7月9日 南スーダン独立記念日開催・JPF/加盟NGO主催シンポジウム「南スーダン ~若者たちのはじめての国づくり~」

2016年7月9日(土)に開催した「南スーダン ~若者たちのはじめての国づくり~」シンポジウムはおかげさまで盛況のうち終了いたしました。

シンポジウムの開催要旨、講演概要、動画等についてはこちらからご覧いただけます。

活動紹介と現地からの声

事業紹介 : 難民を助ける会(AAR)

民族・出身地の違う子どもたちの相互理解のために

ウガンダのビディビディ難民居住地、インヴェピ難民居住地などで、学校の設備や備品、教員宿舎などを整備しました。また、教員や保護者、住民を対象に研修を行い、教育環境の拡充に地域ぐるみで対応したり、民族・出身地が異なる児童同士の相互理解を促すためのスポーツ大会などを開催し、子どもたちの健全な成長を支えました。(2018年度)

現地からの声

人々の役に立てるエンジニアを目指します

ファンゴ・チャングラさん

理科室ができる前は実験をしたことがなかったのですが、今は皆が物理と化学の実験に取り組めるので、実験の具体的なやり方も、実習問題も理解しやすくなったように感じます。今ここで勉強している物理の知識を活かして、将来はエンジニアになり、地元の人々の暮らしに役に立つようになりたいです。(AAR事業より)

事業紹介 : ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)

十分な支援が行き届きにくい場所で 国内避難民と疲弊した地域住民を支援

WVJは南スーダン国内で、紛争が長引き、教育への投資が大幅に減少する中でも、子どもたちが継続的に学校で学ぶことができるよう支援しています。2017年度はコミュニティや地元政府と協力して、校舎の建設や教員研修を実施するなど、学習環境を整備しました。ワークショップなどの教員研修を通して教育関係者の能力強化を図ると同時に、コミュニティと地元政府などと協力関係を築くなどして、学校が閉鎖されることのないよう教育システムを構築してきました。(2017年度)

現地からの声

校舎が建ち、教育への関心が高まり、学習環境が改善した

(セント・メアリー小学校職員)

これまで私の学校には教員研修を受けたことのない職員が大勢いました。
支援によって、教員資格取得のための研修を受けることができただけでなく、教員同士で学んだことを共有するようになりました。また、他の小学校で校舎が建設されたこともあり、コミュニティも以前より教育に関心を持つようになり、子どもたちが通学できるよう努めるようになりました。学習環境が改善した状況を、他の小学校にも広げていくことができたらと思います。

事業紹介 : ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)

首都ジュバの国内避難民キャンプと
周辺地域での衛生環境の改善支援を実施。

2013年末以降、南スーダン共和国ジュバに逃れてきた国内避難民や、ホストコミュニティを対象に衛生支援を実施しています。キャンプは人口密度が高く、ごみや生活排水によって不衛生な状態になりやすく、毎年夏にコレラが蔓延し、多くの命が奪われています。PWJは、キャンプおよび周辺地域で、トイレや水浴び場などを建設・修復する設備支援に加えて、衛生普及員を育成するなど、約5万8千人の衛生改善に貢献しました。

現地からの声

衛生クラブで学んだ知識で幼い兄妹の命を救いたい。

ナンシー・ダワさん(仮名/写真中央)

私の妹がコレラでなくなりました。これ以上幼い兄妹をコレラで亡くしたくないという思いで、衛生クラブに志願しました。衛生講習会で習った知識をしっかり覚えて、手洗いやトイレの使い方、体を清潔に保つことの大切さを他の生徒にも伝えたいです。家族や近所の人たちにもこうした知識を伝えています。私たちの活動で、この地域のコレラをなくすことができたら嬉しいです。(PWJ事業より)

事業紹介 : ADRA Japan(ADRA)

エチオピアに20万人の南スーダン難民が流出。
劣悪な環境で、ゼロからの整備。
難民キャンプの衛生環境改善を図る。

南スーダン内戦の影響によりエチオピア・ガンベラ州に逃れた難民への支援を、ADRAは2014年4月より開始しました。同国最大の難民流入地点であるパガックでは、衛生啓発、清掃活動を通じて、不衛生な生活慣習に起因する感染症の蔓延を最小限に防ぎました。ガンベラ州内のクレ難民キャンプ、レイチェル難民キャンプ、ニップニップ難民キャンプでは、トイレ建設、衛生啓発活動、NFIの配布を通じて、合計10万人の南スーダン難民に支援を届け、衛生分野で貢献しました。(2014年度)

現地からの声

公共トイレが私たちの命を救ってくれます。

ニャモウチ・ダンさん

公共トイレがない時は、みんな木の茂みに行き、外で用を足す以外の選択肢がありませんでした。雨期が始まり、ハエが発生したり、人々は下痢になったり、不衛生な環境が原因で多くの人が病気になり死に至る場合もありました。ADRAは、クレキャンプ開設後すぐに公共トイレの建設を始めてくれました。トイレができたことで、ハエの数が激減しました。私だけでなく、近所の人たちもみんな毎日トイレを使っています。
トイレは私たちの命を救うのに不可欠です。

寄付団体・企業

  • 青森県野辺地高等学校

※上記はスーダン南部人道支援のプログラムに寄せられたご寄付

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