アフガニスタン帰還難民緊急支援2017

本支援活動は終了しました。寄付などによる
ご支援をいただき、ありがとうございました。

プログラム概要

活動


限られたスペースで暮らす帰還難民の家族たち ©SVA

必要な支援や現状に関する調査をするスタッフ ©SVA

物資を受け取った帰還難民 ©SVA

物資を受け取るために列を作る帰還難民 ©SVA

外で生活している非登録帰還難民世帯 ©IRC:International Rescue Committee

テントを張って生活している高齢非登録帰還難民 ©IRC:International Rescue Committee

子どもが多い非登録帰還難民世帯
(少年が手にしているのはDepartment of Refugees and Repatriationが発行した非登録難民証明書) ©JEN

パキスタンから帰還する人が多い2地域(Kama郡とBeshood郡)に
CFS(子どもに優しい空間)を設置。
絵本を読んだり絵を描いたりといった活動以外にも、
月に一回のイベントやパシュトゥン語教室も開講している©SVA

還民児童の増加により教室不足に陥っている学校4校を対象に仮設教室3教室×2棟を設置。
写真はHaskaMina郡に建設中の仮設校舎©SVA


2016年7月以降、パキスタンからアフガニスタンへ帰還する人々が急増しており、すでに62万人あまりが帰還しています。2017年には更に100万人が帰還すると見込まれていることから、過去最大規模のアフガン難民の帰還になる可能性が高まっています。帰還民の多くはアフガニスタン北東部各地にとどまっており、62万にのうちナンガハル州に約27.8万人、カブール州に約11.1万人と2エリアに集中しています。急遽帰還した人は定住先もなく、生活に必要な物資や食糧などが十分でなく、食糧を54万人が、物資を16.2万人が、水・衛生支援を4.7万人が必要と想定されています。狭い空間に押し込まれたり就寝に必要なマットが不足していたりするなど、人道的に十分な生活環境ではありません。

JPFは加盟NGOからの報告や国連のアピールに応え、2017年2月16日に支援プログラム、「アフガニスタン帰還難民緊急支援2017」を立ち上げました。
同月20日には難民を助ける会(AAR Japan)が現地で初動調査を開始。2,000世帯以上にアンケートを行い、現状とニーズの把握に努めました。その後、JPF加盟4団体が順次出動して支援を行っています。

017年10月20日時点

※上記の数値は、OCHA, Afghanistan: Returnee Crisis Situation Report No.6(as of 29 January 2017)による
アフガニスタン人道支援2016」はこちら

プログラム概要

第2期

期間 2017年10月~2月28日
予算 1億9000万円(政府資金)
対象地域

アフガニスタン(ナンガハル州とラグマン州)    


第1

期間 2017年2月20日~8月19日
予算 1億5600万円(民間および政府資金)
対象地域 アフガニスタン(ナンガハル州とラグマン州)

NGO活動一覧

団体名 事業名 開始日 終了日 事業予算(円)
SVA ナンガハル県帰還民への緊急越冬支援物資配布 2017/12/30 2018/3/29     29,843,636
SVA ナンガハル県帰還難民への保護支援 2017/11/1     2018/5/1     30,470,545
JEN アフガニスタン・ナンガハル県における帰還民に対する水・衛生を中心とした生活基盤改善支援事業 2017/11/1 2018/3/31 37,951,406
AAR ナンガハル県における非登録帰還民に対する緊急越冬支援・生活支 援物資等の配布事業 2017/10/23     2018/1/23     37,602,260
CWS アフガニスタン東部における帰還民及び国内避難民への緊急キャッシュ配布事業 (第2フェーズ) 2017/10/6 2018/2/28 22,686,804

活動紹介と現地からの声

貧困と治安で苦しむ中
支援により最低限の生活を送る

ヤスミンさん

パキスタンの難民キャンプへ5歳で渡った私に待ち受けていたのは、劣悪な居住環境と経済的な理由による早期結婚でした。結婚後も夫の医療費や生活費などを捻出するため、私だけでなく子どもたちまでもがレンガ窯での仕事を始めました。わが子が劣悪な労働環境で働く姿を見た時には胸が張り裂けそうでした。そして半年前、生活物資を安価で全部売り払い、夫と7人の子どもと一緒にアフガニスタンへの帰還を果たしました。しかし、無職による貧困と悪化する治安に苦しみました。そんな中、人道支援を受けることでかろうじて最低限の生活を送ることができています。