NGO能力強化研修プログラム

2016年2月29日~3月4日、「INEE教育ミニマム・スタンダード・トレーナー養成研修」を米国・ワシントンD.C.にて開催

イベントレポート

出発前

NGOメンバーを含む15名が米国に向けて出発しました!

2月29日から米国ワシントンD.C.にて5日間の日程で開催される「INEE教育ミニマム・スタンダード・トレーナー養成研修」(ジャパン・プラットフォーム(JPF)が「TOMODACHI NGOリーダーシップ・プログラム」の一環として、米国のNGO、MercyCorpsとの共催で実施)に参加するため、日本のNPO/NGOメンバーを含む15名が2月27~28日にかけて、東京や世界中の各駐在地を出発しました。

これに先立ち同月22日に、J.P.モルガン社屋(東京都千代田区)にて出発前ブリーフィングが行われ、海外に駐在または出張中などを除いた9名が参加しました(参加が叶わなかった方へは対面やスカイプにて個別にブリーフィングを行いました)。本プログラムのドナーであるJ.P.モルガンの広報室担当者ご同席による全員の自己紹介から始まり、同じくドナーの米日カウンシル(US-Japan Council)から同プログラムの主旨説明が行われました。続いてJPF事務局から本研修に係るロジや注意事項などの案内のあと、帰国後に参加者がトレーナーとして実際に日本でINEEのトレーニングを実施するというプランのシェア、そして議論が交わされました。

日本にはINEEの研修を行えるトレーナーが存在しておらず、日本国内でINEEを学べる機会がありません。まずはトレーナーを養成することが必須であるとのニーズを受けて、開催にこぎつけたのが本研修です。参加者には研修中はもちろん、帰国後にも高い熱意とコミットメントが求められます。参加者からは実際に国内でINEEの研修開催を拡大した場合の、さらにその先の大きなビジョンや課題の提起等もあり、INEEを日本で普及させることへの参加者の心意気や心構えを見てとることができました。

こうして、研修中に15名全員でさらに議論を深めようという約束が交わされ、約2時間の出発前ブリーフィングは終了しました。

NGOメンバーを含む15名が米国に向けて出発しました!

これを経て、東京、北イラクのアルビル、イスラマバード、テルアビブからそれぞれに集った日本人15名はワシントンD.C.での研修初日に意気揚揚と臨みます。

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イベントレポートの目次一覧

イベント概要

ジャパン・プラットフォーム(JPF)は、「TOMODACHI NGOリーダーシップ・プログラム」(※)の一環として、「INEE教育ミニマム・スタンダード・トレーナー養成研修」を、来年2月29日~3月4日の日程で米国・ワシントンD.C.にて開催します(共催:米国NGO団体Mercy Corps)。

これは、昨今の世界情勢や緊急人道支援の性質と傾向、また以前よりJPF加盟NGOから寄せられていたトレーニング開催への高い要望を鑑み、JPFが教育分野における国際的なミニマム・スタンダード(INEE)についての学習機会の提供を模索してきた結果によるものです。
本研修参加者は研修終了後、トレーナーとして年度内に日本にて約2日間の研修を実施していただくことになります。よって、緊急教育支援に従事した経験を持ち、かつ日本での普及活動に意欲的な方を対象に開催すべく、研修内容や参加者の応募資格、条件等については鋭意調整中です。詳細決定次第、随時ご案内いたしますが、ご関心のある方は直接下記窓口までお問い合わせください。

INEE教育ミニマム・スタンダードとは:
緊急教育支援の情報ネットワーク(Inter-Agency Network for Education in Emergency : INEE)が策定した緊急時の教育におけるミニマム・スタンダードです。INEEの運営には、UNHCE、UNICEF、UNESCO、USAID、World Vision Internationalなどが入っており、国際的に認知されている基準です。本スタンダードは、ハリケーン・台風・地震・洪水などの「自然災害」と紛争や内戦によって引き起こされた「複合的な緊急情勢」に緊急的に対応するために設計されており、現在170ヶ国で使用されています。

参考:

INEE
http://www.ineesite.org/en/

INEEミニマムスタンダード
http://toolkit.ineesite.org/toolkit/INEEcms/uploads/1012/INEE%20MS%20Japanese_2010.pdf

内閣府HP:緊急時の教育のための最低基準とは
http://www.pko.go.jp/pko_j/organization/researcher/atpkonow/article033.html

※「TOMODACHI NGOリーダーシップ・プログラム」について:
「TOMODACHI NGOリーダーシップ・プログラム」とは、米日カウンシル(US-Japan Council)主導のTOMODACHI イニシアチブ、ならびにJ.P.モルガンの支援を受け、JPFが米国のNGO団体マーシー・コー(Mercy Corps)とのパートナーシップのもとに実施している研修事業です。東日本大震災におけるNGOの支援活動から得られた貴重な経験や教訓を活かし、日本のNPO/NGOが国内外でより効果的な人道支援活動を行うための能力強化を目的としており、2013年4月~2016年3月までの3年間で、人道支援に関するさまざまな研修を計画、実施しています。

研修概要

期間
2016年2月29日(月)~3月4日(金)
※この日程には、出発・帰国日は含まれていませんのでご注意ください。
渡航先
米国・ワシントンD.C.
費用
無料
※米国往復航空運賃(上限あり)、ESTA(渡航認証)申請費用、研修期間の保険料、米国国内宿泊費、日当(注)はJPFが負担します。
注)日当はMercy Corpsの規定額に基づき、米国ドルで支給されます。
定員
日本人10~15名 (外国からの参加者複数名)
※厳正な審査の上、参加者を決定します。
言語
英語

本件に関するジャパン・プラットフォーム(JPF)についてのお問い合わせ先

特定非営利活動法人(認定NPO法人)ジャパン・プラットフォーム

NGO能力強化研修プログラム担当:鈴木、谷口
E-mail:training@japanplatform.org
〒102-0083 東京都千代田区麹町3-6-5 麹町GN安田ビル 4F
TEL:03-6261-4751(事業部直通) 代表:03-6261-4750 FAX:03-6261-4753