数日間食べ物を口にすることもできない――ガザで食料配布と心のケア

活動レポート

地球のステージ(FL)

数日間食べ物を口にすることもできない――ガザで食料配布と心のケア

ガザ人道危機対応支援

子どもたちへの心理社会的支援/2025.07/ガザ地区、ハンユニス 🄫地球のステージ

  • 食料を受け取った子どもと現地スタッフ/2025.08.07/ガザ地区、ハンユニス 🄫地球のステージ

  • 食料配布/2025.07/ガザ地区、ハンユニス 🄫地球のステージ

  • 子どもたちへの心理社会的支援/2025.07/ガザ地区、ハンユニス 🄫地球のステージ

  • 子どもたちへの心理社会的支援/2025.07/ガザ地区、ハンユニス 🄫地球のステージ

いま、ガザの人道状況は想像を超える厳しさにあります。2023年10月以降、栄養失調で死亡した子どもが100人を超えました。人口の3分の1以上が数日間食事をとることもできず30万人以上の子どもたちが深刻な命の危機にさらされています。食料や物資の搬入が制限された状態で、食料システムはほぼ完全に崩壊しています


JPF加盟NGOの地球のステージ(FL)は食料の緊急配給と心理社会的支援(MHPSS)の支援を行ってきました。


<困難な状況下での食料配給>
 UNRWA学校に避難するぜい弱家庭600世帯を対象とした支援です。2025年6月から7月にかけて、ハンユニスで400世帯に野菜を中心とした配給を実施しました。スタッフたちも飢えと闘いながら、極めて困難な状況のなか農家と交渉して何とか集めた貴重な食糧です。現地スタッフならではの地元との信頼関係を築きながら無事に配り終えることができました。


<子どもたちへの心理社会的支援(MHPSS*)>
攻撃が激化・長期化する中で、人々の心を守る支援も一刻の猶予もありません。
子どもたちは、葬儀、銃撃、負傷した人々や家族の死などを目の当たりにし、トラウマ体験を重ねています。十分なケアが受けられないままだと、その心の傷は将来にわたって子どもたちの人生に影響を及ぼしていきます。絶望感のなかトラウマに対処する方法を知らずに、うつ病、不安、急性ストレスの症状も増えています。現地の医師の話では、「この恐ろしい生活をするくらいなら死にたい」という子どもたちも多いです。
* Mental Health and Psychosocial Support

連日の攻撃や飢えによって子どもたちが不安を抱えるなか、心理士と連携して、集団で身体を動かしたり絵を描いたりする活動を通して、少しでも安心できる場を提供しています。

JPFと加盟NGOは、これからも中立の立場で、現地団体と連携しながらガザ地区の方々への支援を続けていきます。
Today's top news: Occupied Palestinian Territory, Sudan, Ukraine, 11 August 2025

 

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