「アフガニスタン東部地震被災者支援2025」決定(寄付受付中)
保田宗久
管理部 財務・経理担当副部長
経歴
総合電機メーカーの工場勤務を経て、外資系金融機関で経理・財務部門を担当しながら、税理士資格を取得。税理士法人、投資ファンドで働いた後、外資系金融機関で経理・財務・税務を担当。2018年11月よりジャパン・プラットフォーム(JPF)で働き始め、事業会計業務などを担当。2022年2月より現職。
JPFが助成する支援活動と全事業の収益、事業の支出に関する財務管理などの事業会計、法人としてのJPFの経理・決算業務、予実算管理などの管理会計業務に加えて、認定NPO法人の更新に関する財務数値管理が主な業務です。
これまで培った経理・財務・税務・金融業界での経験をいかして、他部門のサポートも行っています。たとえば海外事業部が年1回更新する加盟NGOへの与信枠(当団体では「カテゴリー更新」といいます)では、該当する団体の財務内容チェックに財務分析の手法を提言しています。
職員は「人道支援に並々ならぬ情熱を抱く人たち」という印象があるかもしれませんが、私自身は昔、バックパッカーとしてアジアやアフリカを巡ったことがあり、JPFが支援する国や地域に親しみを感じたことが応募のきっかけでした。
「緊急人道支援を行うNGO」と聞くと、敷居が高いと感じる人も多いと思いますが、私みたいに畑違いの分野から転職してきた職員もいます。職歴や資格が人道支援の分野に関連がないとしても、JPFには何かしら、それをいかす機会があると思います。たとえば私は、証券アナリストという資格を持っていますが、資格取得の際に培われた財務分析の知識が役立ったのは意外な発見でした。
異なる経験やバックグラウンドを持つ職員が、一緒に知恵を出し合って緊急人道支援を前進させるのがJPFだと考えています。
同僚から「中間支援団体※の職員として押さえておきたい会計・税務の知識を身に付ける機会が少ない」という相談を受けて、職員向けのランチタイム勉強会を開催しました。2020年9月から12月にかけて全4回、オンラインも併用して、NGOで会計をみるための基礎知識をテーマ別に説明。毎回15人以上が参加しました。
さらに、この勉強会をきっかけに、加盟NGOに会計レクチャーを行う機会をいただきました。「加盟団体への伴走支援」というJPFの役割をより効果的なものとするために、会計や税務の分野でも、ニーズに沿った貢献ができたのではと思います。
※中間支援団体には、「情報提供・発信」「人材育成・研修」「相談・コンサルティング」「ネットワーク構築」「資金調達」などの役割がある。
JPFの財務ディスクロージャー(財務情報の開示)が、ご寄付いただいている方、そしてご寄付を検討されている方々に向けて、「十分にわかりやすい情報を提供できているか」という点に関心があります。情報の透明性は、信頼につながる大切な要素ですので、改善の余地がないかどうか検討しています。
職員向けに財務ディスクロージャー勉強会を開催した
また中間支援団体として、JPFは緊急人道支援を行う加盟NGOを資金面などで支えていますが、支援活動の効果について貨幣価値に換算してわかりやすく示すことができれば、より多くの方にその意義を実感していただけるのではないかと考えています。つまり、皆さまから頂戴している貴重な資金が、どれほど大きな社会的インパクトを生んでいるのかを、具体的な数字で伝えることができれば、支援の輪がさらに広がるのではないかと期待しています。
いつもJPFをご支援いただき、ありがとうございます。これからも頂戴したご寄付を支援ニーズに対して適切な専門性を有する加盟NGOに助成することによって、緊急人道支援を実現するファンドとしての役割を果たしてまいります。
私の所属する管理部は目立たない存在ではありますが、皆さまから頂戴する貴重な資金が無駄に使われることのないように、また認定NPO法人が継続され皆さまの寄付金控除が維持できますようにモニタリングしていますので、安心してJPFにご支援を託していただければと思います。
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