「アフガニスタン東部地震被災者支援2025」決定(寄付受付中)
グッドネーバーズ・ジャパン(GNJP)
大人向けPSSグループセッション/ハルキウ州/2025.02.04 ©Good Neighbors Japan
心理士やケースワーカーを対象にしたスタッフ研修/ドニプロペトロウスク州/2025.03.05 ©Good Neighbors Japan
避難所を訪れるケースマネジャー/ハルキウ州/2025.02.27 ©Good Neighbors Japan
ロシアによる軍事侵攻が続き、ウクライナでは民間人の犠牲者が増加するとともに重要な民間インフラも被害を受けています。停戦交渉の場が行われているものの先行きは見通せない状況で、ウクライナ全土における人道支援の必要性は深刻化し続けています。
推定375万7,000人にのぼる国内避難民(IDP)の12%が暮らすハルキウ州も治安が悪化しています※。ウクライナ東部に位置する同州の州都ハルキウ市は、首都キーウに続く第2の都市です。
JPF加盟NGOのグッドネーバーズ・ジャパン(GNJP)は砲撃が続く中、被災者の命と尊厳を守る活動を継続しました。主な支援と現地の方の声を紹介します。
◆一人ひとりの状況に寄り添ったケースマネジメント、保護のための現金給付
戦いが激化した地域の人々の多くが、かばん一つなど最低限の物だけを手に避難しています。混乱の中、大切な書類を紛失したり命にかかわる治療を受けられなくなったりしてしまうこともあります。GNJPは、被災した一人ひとりのニーズを把握しながら、証明書などの発行手続きや、医療を受けるための支援を実施しました。
・足の治療を受けることができた女性
「私たちを助けてくださり、健康を気遣ってくださり、ありがとうございます。今、私は再び歩くことができます。この事業を実施してくれた皆さんと支援スタッフ一人ひとりに深く感謝しています」
・現地提携団体 TTA(The Tenth of April)のスタッフ 、ナタリアさん
「日本の皆さまの支援に感謝します。皆さまのおかげで、人々は緊急手術を受けることができ、自分のベッドで眠り、屋根のある場所で暮らすことができています」
◆心の傷をケアする心理社会的支援
心理社会的支援(PSS)は、心的外傷後ストレス障害(PTSD)や急性ストレス障害、深刻なうつ病などの予防につながります。2025年7月末までに、当初の計画を超える1,447名が本事業を通してカウンセリングを受けました。
・心理士のユリアさん
「人々は抑うつ状態にあり、戦争が続く中、さらに多くの人が影響を受けています。心理社会的支援を提供することで彼らが回復し、人生を歩み続けられるようサポートします。今後も必要とされる支援です」
活動の幅を広げるため、GNJPはスタッフ向けに心理社会的支援の手法についての研修を行いました。州外の心理士やケースワーカー、現地NGOスタッフも参加し、「自分自身のトラウマに対して深い理解と気づきを得ることができた」「早く実践に活かしていきたい」というコメントが寄せられました。
継続するストレスに加え、心の平安を得がたい状況にある人々にとって、人道支援の提供は極めて重要な役割を果たしています。本プログラムにより、人々や地域の連携を強化し、今後の危機対応の基盤を形成することもできました。より多くの人が安心して生活できるよう、これからもJPF/GNJPは弱い立場にある人々をサポートしていきます。
●GNJPのレポートでは、さらに多数の支援を受けた方、スタッフの声をご覧いただけます
【ウクライナ危機】ハルキウ州で保護支援事業を実施しています<前編>
【ウクライナ危機】ハルキウ州で保護支援事業を実施しています<後編>
【ウクライナ人道危機】ハルキウ州における保護支援事業が終了しました
※IOM, UKRAINE INTERNAL DISPLACEMENT REPORT — ROUND 20 | APRIL 2025
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