中東危機対応支援2026(寄付受付中)
山本伸子
渉外広報部 渉外チーム
経歴
大学でマイノリティ・スタディーズを専攻。海外にルーツを持つ子どもたちの学習・生活支援に携わり、卒業後も続けた。その後、アメリカ系半導体業界団体を経て、2024年ジャパン・プラットフォーム(JPF)に入職。
企業や個人の方々などとNGOをつなぐ役割を持つ渉外チームで、企業連携とファンドレイジングを担当しています。
ファンドレイジングは、簡単にいうと「支援を届けるための資金を集めること」で、寄付者の皆さまのご理解をいただきながら活動を継続していくことを非常に大切に考えています。具体的には、社会課題の解決に向けて企業と連携し、ご支援いただいた活動の報告までを行います。
企業とNGOをつなぐ支援のマッチングや、イベントの企画・運営にも携わっています。たとえばユニクロさまには、能登で被災された方々へヒートテック約4万着をご提供いただき、現地でのイベントも実施していただきました。全日空さまには、災害発生時に支援スタッフが迅速に現地へ入るための航空券を提供していただいています。
多くの企業がそれぞれの強みをいかし、JPFの活動を支えてくださっています。企業とNGOをつなぐことで、支援を具体的な「形」になります。
正直に言うと、まだ十分に貢献できていると胸を張って言える段階ではないのですが、いくつかやりがいを感じられた経験はありました。
一つは、JPFの25周年企画を担当する中で、自分のアイデアを形にできたことです。2025年9月に開催された国内最大級の国際協力イベント「グローバルフェスタJAPAN」で、来場者がブースを回りながら加盟NGOの活動を知ることのできる「キーワードラリー」を実施しました。JPFの使命である「連携」を参加いただいた方に感じてもらえてうれしかったです。
加盟NGOとの打ち合わせ風景
2026年1月に行ったシンポジウムは130人以上の方々に参加いただき、NGO、企業、学会など多様な立場で活躍されている方々とこれからの人道支援のあり方について考える場を持つことができました。設立当初からJPFに関わった方にも価値を感じていただけたことは良かった点だと感じています。
入職したばかりの私にこのような大きな仕事を任せてもらったことに大変やりがいを感じました。JPFのメンバーは新しい挑戦を後押ししてくれるので、大きな力になります。互いの提案や意見を発言しやすい環境があり、自分の考えを形にできたことは今後につながると思います。
一方で、最近は活動を取り巻く環境に逆風が吹いていると感じています。国内の課題への関心が高まる中、国際援助に対する誤解や批判が広がり、支援のあり方そのものが問われる場面が増えています。
今年は中東情勢の影響もあり、より一層厳しさが増すように思います。企業にとっては本業だけでも大変な状況において、皆さまに私たちを単なる支援先ではなく、「課題解決に向けて共に歩むパートナー」としてどう捉えていただき、伴走していけるかが大きな課題です。
そんな中でも、社員募金の仕組みや活動報告会などを通じて、「社員の会社へのエンゲージメントが高まった」という声をいただくこともあり、支援の取り組みが企業の価値や社員の意識にもプラスに働いている手応えを感じる場面もあります。だからこそ、企業の皆さまと丁寧に連携しながら、支援の成果や意義をきちんと共有していくことの大切さを実感しています。
セールスフォース・ジャパン主催イベントの社会貢献ブースにて/2025.11
子どものころ、親がJICAの委託事業で海外に行くことが多く、その土産話を聞くのがすごく好きでした。特に現地の食べ物の写真を見ながら話を聞くのにわくわくした記憶があり、この経験が海外や異なる文化への関心の原点になっていると思います。
大学では、誰もが平等に生きることのできる社会の在り方を考え、研究するマイノリティ・スタディーズを専攻し、学業と並行して海外にルーツを持つ子どもたちの学習支援を行うボランティアに参加しました。社会の構造的な課題に向き合い、目の前の一人ひとりの「日常」をどう支えるかを考える経験を通じて、物事を多角的にとらえる視点が養われたように思います。
その後、アメリカに本部を置く半導体の業界団体で働きました。業界団体というと、ロビー活動などのイメージがあると思いますが、私は会員企業や大学と一緒に展示会やカンファレンスを企画したり、サステナビリティ関連の委員会を立ち上げたりと、企業とのコラボレーションを軸にした仕事を主に担当しました。
さまざまな立場の人や組織をつなぎながらプロジェクトを進めてきた経験は、現在の仕事にも生きていると感じます。
さまざまなバックグラウンドを持つ人が集まっていて、全体的に自由で風通しの良い雰囲気があります。
制度面では子育て中の立場から、在宅勤務や時差勤務が助かりました。勤務時間を調整することで、帰宅後に子どもと過ごす時間や家の用事などに余裕を持つことができました。
皆さまからの日々のご支援に心より感謝申し上げます。このページをご覧になっているということは、人道支援について少しでも気になることをお持ちなのかと思います。そんなふうに支援について関心を持ってもらえることも私たちにとって大きな励みになります。
お預かりした想いが、現場での支援を動かしています。これからも確実に、必要としている人たちへ届けていきます。
私自身もまだ学ぶことの多い立場ではありますが、皆さまと共によりよい支援につなげていければと思っています。
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