「技術を身につければ家族を支えられる」 シリア避難民キャンプからの声

活動レポート

JPF加盟NGO

「技術を身につければ家族を支えられる」 シリア避難民キャンプからの声

イラク・シリア人道危機対応支援

太陽光パネルのメンテナンス技術を学ぶワークショップの様子

シリアでは、14年もの長期にわたる紛争の影響で、経済は壊滅的な打撃を受け、国民の約9割が貧困と食料不安に直面しています※1。近年の歴史で、シリアの14年間ほど多くの人々が殺害され、障害を負い、強制的に避難を強いられ、逃亡を余儀なくされた紛争は他にありません ※1

202412月にはアサド政権が崩壊しましたが、情勢の不安定さは依然として続いており、先行きは極めて流動的です※2

 

JPFの取り組み

ジャパン・プラットフォーム(JPF)は2012年より、イラク・シリアおよびその周辺国において支援活動を行ってきました。人々の命を守る緊急支援を最優先しつつ、生活再建と自立を目指した中長期的な支援に取り組んでいます。

 

紛争と地震の影響

特に北西部は、20232月のトルコ南東部地震でも深刻な被害を受け、物価高・インフレ・食料・燃料不足が深刻化しています。紛争と地震の影響により、心理的トラウマを抱える人が多く、10人に1人の子どもが集中的なケアを必要としています※3。また、ジェンダーに基づく暴力(GBV)※4のリスクも高まっています。

 

支援事例:「太陽光パネル メンテナンス技術 ワークショップ」

JPF加盟NGOは、心理的ケアと生計向上を両立させる支援として、太陽光パネルのメンテナンス技術を学ぶワークショップを実施しました。

 

参加者の声(避難民キャンプに住む2児の父)

「これまで私は恐怖の中で生きてきました。死と破壊の記憶が頭から離れず、激しい頭痛や胸の痛みに悩まされ、社会とのつながりもなく孤独を感じていました。

安定した収入を得ることもできず、無力感に苛まれていました。そんなとき、このワークショップのことを知り、技術を身につければ家族を支えられると思い参加を決めました。

講師の皆さんの丁寧な指導のおかげで、未経験だった私でも技術を着実に習得することができ、自信が持てるようになりました。いまでは、いつか自分も教える立場になりたいという新しい夢を持っています。」

 

JPFと加盟NGOは紛争や災害の影響を受けた人々の生活再建を支え、未来に希望を持てるよう支援を続けています。

 

出典:
※1UNDP, Syria Needs Assessment (2025年2月)
※2UNHCR, Flash Update #26
※3
OCHA, Syrian Arab Republic: 2024 Humanitarian Needs Overview(2024年2月)p.78

※4:ジェンダーに基づく暴力 (GBV: Gender-Based Violence) 

安全管理上、シリア国内における事業については活動団体名と事業名を記載しておりません。

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