厳しい冬を間近に毛布と食料を配布。安堵した人々の声

活動レポート

シャンティ国際ボランティア会(SVA)

厳しい冬を間近に毛布と食料を配布。安堵した人々の声

アフガニスタン東部地震被災者支援2025

物資を受け取った子ども/2025.11 ©SVA

2025年8月31日深夜、アフガニスタン東部でマグニチュード6.0の大地震が発生。その後、大きな余震が続きました。被害の大きい134の村を対象にした調査では、1,992人が亡くなり、3,631人が負傷、8,471もの家屋が損壊または損傷したことに加え、被災世帯の96パーセントが食料源を失ったことが明らかになりました。

冬に向けて日ごとに気温の下がる今も、多くの方がテントでの生活を余儀なくされています。

ジャパン・プラットフォーム(JPF)加盟NGOのシャンティ国際ボランティア会(SVA)は、10月28日、甚大な被害を受けたクナール県ヌルガル郡で、食料と生活必需品の配布会を実施しました。



配布時の様子/2025.10 ©SVA

会場には、複数の村から被災した方が集まりました。小麦や豆などの食料、毛布や石けんなどを手にし、ほっとした表情や笑顔を見せる人がいました。

  • 冬が近づく中、この食料は私たちが寒さを乗り切る助けになります(コミュニティ長老)
  • 毛布があれば暖かくして過ごせます。早く家に持って帰りたいです(父親と一緒の少年)
  • もうすぐ小麦がなくなるので、今日受け取った食料を見たらお母さんは喜びます(少年)
  • 被災者が必要とする物資をたくさん届けてくれました。遠い渓谷の村まで支援を届けてくれた皆さんの努力を称えます(地震委員会委員長)

会場には子どもたちの姿も/2025.10 ©SVA

地震の影響による悪路や配布場所の確保など、難しい状況のもとに行われた配布会の模様は、アフガニスタン国営テレビのニュース番組で放映されました。

冬がくると、被災地は氷点下まで気温が下がります。より一層厳しい状況に置かれる方々の命をつなぐための支援を引き続き実施します。

国営テレビのインタビューに答えるSVAスタッフ

会場設営の様子。奥にはテントも見える/2025.10 ©SVA

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