中東危機対応支援2026(寄付受付中)
ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)
衛生キット・寝具キットの配付/アチェ州ビルン県プサンガン・シブラルエン郡/2026.02.17🄫ピースウィンズ・ジャパン
2025年11月下旬、南アジアと東南アジア全域で記録的な豪雨が発生しました。
インドネシア・スマトラ島でも大きな被害をうけ、北部に位置するアチェ州、北スマトラ州、西スマトラ州で大規模な洪水・土砂崩れが発生しました。OCHA(国連人道問題調整事務所)のレポートによると320万人が影響を受け74万6000人が避難を強いられました※1。
洪水で崩落し半分仮設の橋/アチェ州ビルン県プサンガン・シブラルエン郡/20260.1.27🄫ピースウィンズ・ジャパン
この被災状況を受け、ジャパン・プラットフォームは緊急支援&現地ニーズ調査をたちあげ、12月4日より加盟NGOのピースウィンズ・ジャパンが日本人スタッフ2名を現地に派遣しました。
現地では、被災状況や支援ニーズの調査や、緊急支援を実施するため行政や現地の支援団体などの関係機関と調整を行いました。
特に支援が届きづらいアチェ州の農村部を中心に調査した結果、道路や橋の寸断で孤立して物資搬入が困難な地域や、浸水の影響で衛生環境の悪化が懸念されることが分かりました。これらをふまえ、現地提携団体と連携して、次のような緊急物資の配付を進めてきました。
洪水によって運び込まれた泥。2カ月近く地道に撤去し、やっと床が見えてきた/アチェ州ビルン県プサンガン・シブラルエン郡/2026.01.27🄫ピースウィンズ・ジャパン
被災者の方々からは、食料や安全な水、衛生キットなどはもちろん、マットレスやブランケット、がれき泥砂除去キットなどのニーズも多くありました。ピースウィンズ・ジャパンは、特に被害が大きい地域のなかでも弱い立場におかれやすい人々(高齢者、乳幼児、障害者、女性の世帯主、家屋の被災度が高いなど)1,000世帯約4,000人を対象として活動を行いました。
配付物(衛生キット・寝具キット)を荷台に乗せ持ち帰る裨益者の人々/アチェ州ビルン県プサンガン・シブラルエン郡/2026.02.16🄫ピースウィンズ・ジャパン
行政や地元の支援団体だけではカバーしきれない、農村部や小さな集落などの支援が届きにくい地域の方々や、ひとりひとりの異なる支援ニーズにきめ細かく対応できるのは、JPFはじめ日本のNGOならではの特徴です。私たちは、支援を行う際に次のようなポイントに留意しながら活動しています。
現地で支援にあたるピースウィンズ・ジャパンの遠藤さんから、被災地の様子についてレポートをご紹介します。
村の方々と一緒に(右から2番目が遠藤さん) ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)海外事業部 業務調整員 遠藤 庄治さん
ピースウィンズ・ジャパンが支援を行ったアチェ州ビルン県プサンガン・シブラルエン郡は、洪水で村へ続く主要な橋が崩落し、今年1月上旬にようやく復旧したばかりでした。私たちが入域した1月下旬の時点でも、巨大な流木が転がり、家々の中まで重く湿った泥が私の腰よりも上になる1m以上が堆積し、多くの人々が避難生活を強いられていました。
住民の方々は「家財が流されて、泥に家を埋め尽くされてしまったので外で暮らしている」と泥の撤去に追われ、避難生活が長期化する中、心身ともに疲弊している様子でした。飲料水の配付時には、「洪水以降は雨水や普段は飲まない井戸水を飲んでいた。透明で安全な水は久しぶりで嬉しい」と切実な声が寄せられましたが、みなさんの笑顔を垣間見ることができました。
発災から3カ月以上が経ちますが、インフラの復旧や泥の撤去は依然として手付かずの部分が残っているのが現状です。私の目には、復興という言葉が現実味を帯びず、まだまだ時間がかかるだろうという印象が残りました。主要な収入源である農業も洪水で壊滅し、住民は収入源を断たれ、日用品の購入すら困難な経済的困窮に直面しています。今回提供した物資により最低限生活を再開するために必要な環境は届けることができましたが、本当の復興はこれからだと感じました。
飲料水の配付、裨益者の人々(中央:村長さん)/アチェ州ビルン県プサンガン・シブラルエン郡/2026.02.19🄫ピースウィンズ・ジャパン
ジャパン・プラットフォーム(JPF)とピースウィンズ・ジャパンは、今後も一日も早い現地の被災者の生活再建をめざして、支援をつづけていきます。
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