【メディア掲載】8/9 NHK日曜討論 熊本地震 JPF前共同代表理事の上島安裕 出演
ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)
衛生用品キットの配付を受ける少年/ガザ市/2026.08.13 ©ピースウィンズ・ジャパン
2023年10月7日以降続くイスラエルとの武力衝突によって、ガザ地区では水や衛生サービスを支えるインフラの89%が損壊し※1、人々が安全な飲料水を十分に確保できない状況に置かれています。人口の半分以上にあたる約130万人が、1日6リットル未満の飲料・調理用の水しか得られず※2、感染症の拡大も深刻な懸念となっています。(人道基準では、緊急時に必要な最低限の水の量は、飲料、調理、洗濯用など合わせて15リットル※3)
こうした中、ジャパン・プラットフォーム(JPF)加盟NGOのピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、ガザ地区の人々に対する給水・衛生支援を続けています。本事業では、避難所への給水に加え、衛生啓発活動や衛生用品の配付を組み合わせることで、感染症などから人々の命を守り、尊厳ある生活の確保を目指しています。
水の調達は、ガザで実績のある給水業者を通じて、海水淡水化施設から行い、避難所10か所および学校1か所に給水してまわります。また、事業対象地から計10人の衛生啓発員を募り、衛生改善や感染症予防などの研修を行いました。啓発員は、避難所の子どもたちなどにむけて、正しい手洗いや歯磨きの方法など、楽しみながら学べる工夫をしながら衛生啓発のセッションを行いました。
今回の支援先は、避難所からの要請に基づき、支援を必要としている人数や他団体の支援状況などさまざまな点に考慮したうえで、より給水ニーズがひっ迫しているところを選定しました。これには、きめ細かな情報収集、関係機関との調整が欠かせません。PWJはこうした課題を迅速にクリアし、2万人以上に安心して飲むことのできる水を届けました。
避難所にて給水車から水を汲む少年/ガザ地区/2025.12.07 ©ピースウィンズ・ジャパン
ニダさん(国内避難民)
「避難所では、適切な衛生設備も飲料水もありません。時には、水タンクに水を汲むことだけが私の唯一の仕事のように感じられる日もあります。ピースウィンズが提供する清潔な飲料水は、私と子どもたちの負担を軽くし、安心と尊厳を与えてくれます。」
ヌールさん(国内避難民)
「両親は慢性疾患を患っています。私自身も清潔な飲料水が不足したことが原因で腎臓病を患い、感染症を繰り返し、腎結石による激しい痛みに苦しんでいます。この状況の中で、ピースウィンズから提供される水は、私たちの生存に欠かせないものとなりました。安心して水を飲むことができ、数カ月ぶりに体調の悪化も和らぎました。」
安全な水と、感染症を防ぐ正しい衛生知識は、人が生きるための最も基本的で必要不可欠な条件のひとつです。ジャパン・プラットフォームとピースウィンズ・ジャパンは、ガザの人々一人ひとりの声に耳を傾けながら、必要とされる場所へ迅速かつきめ細やかな支援を届けています。今後も現地のニーズに寄り添いながら、命と尊厳を守るための支援を継続していきます。
※1 OCHA, Reported impact snapshot | Gaza Strip (21 January 2026), 2026年1月21日
※2 United Nations, Gaza: Critical water shortages threaten public health – OCHA, 2026年8月11日
※3 Shere Standards, Standard 1: Water Supply
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