【メディア掲載】8/9 NHK日曜討論 熊本地震 JPF前共同代表理事の上島安裕 出演
プラン・インターナショナル・ジャパン(PLAN)
支援物資を積みこむ様子/ヌワコット郡ビドゥール市/2026.09.29 ©PLAN
2026年8月26日、ネパールと中国チベット自治区の国境付近で大規模な土石流災害が発生しました。ネパールでは、ラスワ郡やヌワコット郡、ダディン郡を中心に住宅や道路、橋梁などが大きな被害を受け、多くの地域が孤立しました。
この災害によって、少なくとも約9万3,000人が影響を受け、40カ所以上の橋梁が損壊したと報告されています※。
道路が寸断された地域では支援物資の輸送も難しく、被災者は避難生活の中で食料や生活必需品の不足に直面していました。
こうした状況を受け、ジャパン・プラットフォーム(JPF)の加盟NGOプラン・インターナショナル・ジャパン(PLAN)は緊急支援を開始しました。
PLANは、現地協力団体や自治体と連携しながら、バグマティ州ラスワ郡の被災地域でニーズ調査を実施し、被害状況や支援状況の把握を進めました。
調査開始時点では、バウチャー(引換券)を配布する支援を計画していましたが、調査を進めると、ラスワ郡アマチョディグモ農村自治体では、道路や橋の被害により交通網が寸断され、多くの住民が孤立状態にあることが分かりました。また、アクセスの難しさから他の支援団体による支援もほとんど入っておらず、食料や生活必需品の不足が深刻な課題となっており、現地当局からも強い支援の要望がだされていました。
そこで事業内容を見直し、支援が十分に行き届いていない地域を優先して支援することを決定しました。現地の支援ニーズは日々変わっていきますが、現地調査の結果をもとに事業内容を柔軟に見直したことで、より支援ニーズの高い地域に対し、必要な支援を実施することができました。
被害の大きかったアマチョディグモ農村自治体では、道路や橋が壊れたため陸路でのアクセスが完全に寸断されていました。このような地域へ支援物資を届けるためには、空輸など特別な輸送手段が必要でした。
そのため、ネパールのロジスティックス・クラスター(支援物資の輸送・保管に関する国連やNGOのネットワーク)の協力のもと、WFP(世界食糧計画)と連携し、ヘリコプターを活用した支援物資の輸送を実施しました。
限られた輸送手段の中で、優先度の高い地域へ効率的に物資を輸送し、孤立した被災地への支援につなげました。
ヘリポートまでトラック輸送した支援物資/ヌワコット郡ビドゥール市/2026.09.29 ©PLAN
孤立地域に空輸する衛生用品キット/ヌワコット郡ビドゥール市/2026.09.29 ©PLAN
アマチョディグモ農村自治体では、ヘリコプターで1日4~5回の往復輸送を行いながら、支援対象世帯へ物資を配布しました。
10月4日までに、米、レンズ豆、食用油、塩などの食料を700世帯(2,800人)に、衛生用品を900世帯(約3,600人)に届けることができました。
食料や生活必需品の配布は、被災世帯の当面の食料確保や生活環境の維持につながりました。
また、衛生用品の配布は、清潔な生活環境の維持を支え、感染症などの健康リスクの軽減にも役立っています。
孤立地域での被災者への衛生用品の受け渡し/ラスワ郡アマチョディグモ/2026.09.30 ©PLAN
支援物資を持ち帰る人々/ラスワ郡アマチョディグモ/2026.09.30 ©PLAN
被災地では、依然として道路や橋梁などのインフラ被害が残っており、生活再建には時間がかかることが見込まれています。また、その後もネパール国内では土石流や洪水が発生するなど、不安定な状況が続いています。
JPFとPLANは、引き続き現地の状況を把握し、ニーズに即した対応で、被災した方々が安心して暮らしを再建できるよう支援を続けていきます。
※ UN, Nepal floods update - UN OCHA, UNDRR, IFRC, WHO, 28 Aug 2026
参照:
https://www.plan-international.jp/report/20261002_emr_nepal-flash-floods-3/
今、知って欲しいJPF最新のお知らせ