災害支援にもいかされる「休眠預金活用事業」とは

災害に備えるには

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災害支援にもいかされる「休眠預金活用事業」とは

能登で被災した方々への年越しそばを調理/石川県七尾市/2024.12.31 ©災害支援団Gorilla

社会課題を解決する「休眠預金活用事業」

「休眠預金活用事業」とは、優先的に解決すべき社会課題に休眠預金(10年以上取引のない預金口座)を活用する制度です。2019年に始まりました。

※休眠預金になった場合も、手続きをすることで預金の引き出しや口座の解約が可能です。

優先的に解決すべき3つの社会課題

    • 子ども及び若者の課題
    • 日常生活または社会生活を営む上での困難を有する者の課題
    • 地域社会における活力の低下その他の社会的に困難な状況に直面している地域の課題

【JPFの役割】災害支援団体の選定・資金分配を実施

JPFは、災害支援に取り組む団体を選び、活動資金を助成する「資金分配団体」の役割を担っています。
自然災害が多発し、支援に必要な資金が不足する中、使われていない預金(休眠預金)も活用して災害などの人道支援に役立てています。

~災害支援分野での選定実績~

2019年 台風被害における支援:長野県、岩手県、宮城県
2020年 感染症下の災害で脆弱層支援を実施:四国、九州、中国地方
2021年 豪雨被害における支援:岡山県、広島県、山口県、高知県、佐賀県、福岡県
※秋田県の豪雨被害(2023年)や能登半島地震・豪雨(後述)における支援にも活用

JPF3つの柱(休眠預金活用事業)

    1. 緊急災害対応
      例:2023年7月豪雨被災者支援
      避難所運営、食料支援、災害ケースマネジメントなど
    2. 災害対応準備
      例:2020年度/2021年度 防災・減災事業、緊急災害支援事業
      災害時に備えたネットワーク構築支援など
    3. 緊急人道支援
      例:2021年度新型コロナウイルス対応緊急支援助成
      コロナ禍で困窮する方への支援など

    能登半島災害支援(地震・豪雨)にも活用しています

    JPFは、能登半島地震、豪雨で被災した方の支援に、休眠預金を活用しています。
    事前に災害用の休眠預金を確保し、状況に応じた柔軟な対応ができるのも、JPFの休眠預金活用事業の特徴です。

    避難所運営の応援など
    ~誰一人取り残さない支援~

    団体名:ピースボート災害支援センター(PBV)@珠洲市

    物資を積み込み、PBV佐賀事務所から珠洲市に駆けつけたキッチンカー ©PBV

    全国の団体と連携した炊き出しや食材の提供
    ~食料支援~

    団体名:セカンドハーベスト・ジャパン(2HJ)@七尾市

    2HJの支援による炊き出しの様子 ©JPF

    七尾市のボランティアさんと年越しそばを作るJPFスタッフ/石川県七尾市/2024.12.31 ©2HJ

    1.5~2次避難者の移動や在宅被災者の調査などの支援
    ~誰一人取り残さない支援~

    団体名:ワンファミリー仙台/YNF @珠洲市

    ©YNF

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