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九州北部での豪雨被害を受けた方々を支援するために、JVOAD(全国災害ボランティア支援団体ネットワーク)と協力したジャパン・プラットフォーム(JPF)。プラットフォーム上での協力は支援団体だけでなく、企業とも行っています。今回は、日本エマソン株式会社様と連携した様子をお伝えします。
福岡県・大分県で発生した豪雨により、被災地では瞬く間に建物に土砂や流木が流れ込み、多くの住宅は泥まみれになりました。土砂やごみや下水を含んだ泥が床下に堆積すると、建物のゆがみや強度、耐久性に影響が出るだけでなく、カビやにおいが発生し、衛生的ではありません。ボランティアによって泥や土砂を取り除けたとしても、その家に住み続けることが困難になる場合もあります。豪雨から3週間くらい経った7月下旬でも、まだまだ状況は厳しいままでした。
そんな時、JPFは日本エマソン様よりお問い合わせをいただき、「備え」として災害時に狭い空間のチェックに役立つ検査カメラを提供したいというご提案をいただきました。最初に検査カメラの実物を確認させていただいたJPF職員は「軽くて簡単に持ち運べるな」という印象を持ちました。その後、JPF加盟NGOに検査カメラのニーズを確認すると、ちょうど九州豪雨で支援活動を行っている関係団体からご連絡をいただきました。人が入ることが困難な住宅の基礎部分を確認することや、床板を剥がさずに床下の浸水状態を確認することに役立ちそうだということでした。
最終的には、九州豪雨で被災者支援を実施している3団体から要請がきました。その理由は、「災害支援の活動現場において水害時など床下の土砂など目視では確認が難しい部分がありますので、こういったカメラがあるととても助かります。その他安全管理の上でも役立つことと思います」(ピースボート災害ボランティアセンター)、「半壊家屋の床下の状況確認のためにあれば便利なので、ぜひご提供いただきたい」(災害NGO結)、「床下の泥のかき出しの際、床をはがすべきかどうかの判断に使えるかもしれない」(ADRA Japan)ということでした。
今後の災害の「備え」のためだけではなく、現在実施中の九州豪雨被災者支援でも役立てたいとお伝えしたところ、日本エマソン株式会社様は素早く発送の手続きを取ってくださり、あっという間に福岡県朝倉市と東峰村で活動する団体に届けることができました。早速、住宅の床下を確認するために活用しています。
人の目が届かないところも検査カメラでしっかりチェックすることで、被災された方が安心できる環境で生活できるようになればと願います。JPFはこれからも支援を必要とされている方々の声に耳を傾け、プラットフォームに参画していただいている企業やNGO、関係者の方々と力を合わせて、迅速な支援を実現してまいります。
ジャパン・プラットフォーム(JPF)は10月中旬まで、九州北部豪雨で被災した方々の支援を続けていきます。
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