被害をうけた保健センターと井戸を修繕

活動レポート

ピースウィンズ・ジャパン(PW)

被害をうけた保健センターと井戸を修繕

モザンビーク北部サイクロン・チド被災者支援

給水施設の給水場/ナムノ郡ンクペ給水施設2/2025.05.01 🄫ピースウィンズ・ジャパン

  • 屋根の梁の技術的指導を行う政府職員/メクーフィ郡ンゴマ保健センター/2025.04.08 🄫ピースウィンズ・ジャパン

  • 修繕の様子/メクーフィ郡ンゴマ保健センター/2025.04.16 🄫ピースウィンズ・ジャパン

  • 屋根の梁の技術的指導を行う政府職員/バラマ郡ムアペ保健センター/2025.04.26 🄫ピースウィンズ・ジャパン

  • 修繕の様子/バラマ郡ムアペ保健センター/2025.05.01 🄫ピースウィンズ・ジャパン

  • 井戸の洗浄の様子/ナムノ郡ンクペ給水施設1/2025.04.20 🄫ピースウィンズ・ジャパン

2024年12月15日、モザンビークに上陸したサイクロン・チドは、北部を中心に広い範囲にわたって深刻な被害を与えました。この地域はもともと紛争や気候変動の影響を受けており、今回の災害によってさらに困難な状況におかれました。

アフリカ南部に位置するモザンビークは、インド洋に面した長い海岸線を持ち、熱帯低気圧の通り道に位置しているため、サイクロンや洪水などの自然災害が発生しやすい国とされています。 
サイクロンの発生は年々増加傾向にあり、2025年に入ってからも1月にはサイクロン・ディケレディ、3月にはサイクロンジュードが上陸しました。度重なる自然災害に、モザンビークでは人道的な支援のニーズが高まっており、迅速な対応が求められています。※1

サイクロンの影響で、多くの医療施設の屋根が壊れ、雨季の雨によって医薬品が濡れて使えなくなり、深刻な状態です。このため、医療施設がきちんと使えず、コレラやマラリアといった感染症が広がる心配が高まっています。
また、UNICEFによると、シウレ郡とメクーフィ郡では、給水・衛生ニーズが高い※2にもかかわらず、まだまだ支援が足りていませんでした。
このような状況をうけ、ジャパン・プラットフォーム(JPF)加盟NGOのピースウィンズ・ジャパンは、カーボデルガード州において救助医療と給水支援を行いました。

<救助医療支援>
被害を受けた医療施設を迅速に復旧させるため、2つの保健センターの屋根の修繕を進めています。
メクーフィ郡のンゴマ保健センターでは、州保健局と連携しながら、屋根の補修などを行い間もなく完成予定です。
バラマ郡のムアペ保健センターでも修繕を進めていますが、施工中に電気設備の損傷が見つかるなどの変更が生じているため少し遅れが出ています。

<給水支援>
住民が安全な水を使えるよう、井戸や給水設備の修繕を行っています。
ナムノ郡のンクペ村では、2つの井戸の修理が完了し、給水が再開されました。地域の水管理委員会とも協力し、今後の維持管理や住民からの集金についてもサポートしました。

また、バラマ郡のムアペ保健センターでは、建物の修繕とあわせて雨水をためる給水設備の修理も進めています。追加で、職員宿舎の給水施設についても支援の要請があり、予算の見直しを行いながら対応しています。
一方、同じ郡内のタウアネ村の井戸は、距離や費用、業者の確保が難しかったため、今回は対応を見送ることになりました。
予定していた5カ所のうち4カ所で給水が再開され、地域住民の生活環境が改善されています。

自然災害や治安の不安定さ、資材の輸送遅延といった困難がある中でも、現地行政や地域住民、施工業者と協力しながら、着実に復旧を進めています。


※1 OCHA, Mozambique: 2025 Tropical Cyclones (Chido, Dikeledi and Jude) Humanitarian Response, 12 May 2025

※2 UNICEF, Mozambique Flash Update No. 3 (Cyclones CHIDO and DIKELEDI), 13 January 2025

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