中東危機対応支援2026(寄付受付中)
グッドネーバーズ・ジャパン(GNJP)
元気な表情の生徒たちとは対照的な、被害を受けた校舎/カーボデルガード州ペンバ市/2025.02.19 ©Good Neighbors Japan
修繕した小学校の校舎/カーボデルガード州ペンバ市/2025.08.05 ©Good Neighbors Japan
州全体から患者が集まる、修繕前のコレラ患者専用病棟/カーボデルガード州ペンバ市/2025.03.18 ©Good Neighbors Japan
国家防災局より研修を受ける防災委員会/カーボデルガード州ペンバ市/2025.07.15 ©Good Neighbors Japan
2024年12月15日にモザンビーク北部へ上陸した熱帯性サイクロン「チド」は、24時間で250mm超の豪雨と時速120kmの強風をもたらし、カーボデルガード州を中心に深刻な被害を引き起こしました。
モザンビーク政府の国家防災局(INGD)によれば、同年12月末時点で約45万人が被災し、死者120人、負傷者868人が報告されています※1。
さらに、7万棟以上の家屋の破損に加え、学校250校、保健センター52施設、電柱338本が倒壊しました。
特にカーボデルガード州のメクーフィ、メトゥージェ、シウレ各郡と州都ペンバ市の被害が深刻で、州内だけで約27万人が影響を受けていると推定されています※2。
2025年2月時点では復旧が進み、市民生活にも明るい兆しが見え始めていました。しかし一方で、依然として復旧が遅れている地域が残っていました。
特に被害の大きかった州都のペンバ市では公共施設の復旧が比較的進む一方、学校やヘルスセンターなどで、復旧の格差が生まれていました。
例えば、市が管轄する5つの小中学校では復旧が滞り、ビニールシートを屋根代わりに使ったり、校庭の木陰で授業を行うなど厳しい環境におかれていました。
また、市内には待合室や入院病棟の屋根が吹き飛び、患者さんが炎天下で診療を待ったり、必要な入院ができないなど復旧が遅れているヘルスセンターが6カ所あり、十分な診療ができていませんでした。
ジャパン・プラットフォーム(JPF)と、加盟NGOグッドネイバーズ・ジャパン(GNJP)はこうした状況を受け、公共施設の修繕ニーズに応えるため、緊急復旧およびレジリエンス(災害などによる困難を乗り越え、自立して生活を再建できる能力、回復力 )の強化支援を開始しました。
今回の支援では、被災した地域の「学ぶ環境」「診療を受ける環境」「災害に備える力」を整えることを目指し、主に次の3つの取り組みを行いました。
まず、2校を対象に選び、修繕を行い、現地政府へ引き渡しを行いました。
全部で17ある教室のうち11の教室が使えない状況になっていたのですが、修繕後は、雨風で授業が中断することもなくなり、子どもたちは安心して学び続けられるようになりました。
7月に4つのヘルスセンターの修繕をスタートし、州保健省から追加の修繕要望が寄せられたため、追加分も含めて対応を進めました。
修繕後は、より多くの患者が安全にかつ迅速に診療や治療を受けられる環境が整いました。
防災意識を高めるため、被災者402人(普及員42人・研修受講者360人)を対象に研修を実施しました。研修後には適切な避難行動が取れるかを測るテストも行い、防災の理解度を確認しました。
また、住民で構成される防災委員会を組織してコミュニティのハザードマップを作成し、有事の安全な避難経路の整備および住民との避難訓練を実施しました。
防災委員会は本事業終了後の現在も、定期ミーティングや避難経路の清掃など、防災力向上に向けた活動を続けています。
2026年1月でこの事業は終了しましたが、JPFとGNJPは、引き続き現地の人々の声に耳を傾け、施設の修繕のみでなく、住民の「防災力」を育て、災害に強いコミュニティづくりなど、必要な支援を届けていきます。
※1 OCHA, Mozambique: Intense Tropical Cyclone Chido - Flash Update No. 6, 30 December 2024
※2 OCHA, Mozambique: Tropical Cyclone Chido Flash Appeal - January - June 2025
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