人々が前向きに生活を立て直す力を

活動レポート

アクセプト・インターナショナル(ACCEPT)

人々が前向きに生活を立て直す力を

イエメン人道危機対応支援

イエメンでは、長く続く戦争や経済の悪化により、国内の避難民(IDPs)※1は約480万人に達し※2、多くの人々が住む場所を失い、不安定な生活を強いられています。さらに、政府や支援団体の助けが十分に届かない地域も多く、食料や生活必需品などの価格が高騰し、生活を圧迫し続けています。

その中でも特に深刻な影響を受けているのが、戦争によってけがをしたり、心に傷を負ったりした方たちです。医療体制も十分ではない中で、体に障害がある人は、病院への通院が難しく十分な治療などを受けることができていません。また、トラウマやPTSD、うつなど心に深い傷を負った人は適切なケアを受けられず、安定した生活が送ることが難しい状態にあります。

こうした人たちが心身の健康を回復し、長きにわたり自立した生活を送るためには、医療や心のケアへの支援が欠かせません。また、お金の管理や働く力を身につける支援も一緒に行うことで、人々が前向きに生活を立て直す力を育てていくことが必要です。

このような状況を受け、ジャパン・プラットフォーム(JPF)加盟NGOのアクセプト・インターナショナル(ACCEPT)は、紛争の前線に近いマアリブ県において支援から取り残されてきた、心身に障害やトラウマを抱える、特にぜい弱な世帯が、中長期的に自立できるよう、①現金給付を通じた生活支援と、②心身のケアを通じた包括的な支援を進めています。

<現金給付を通じた生活支援>
ライフスキルトレーニングを受けた方々に現金を給付する支援の開始に向けて、現地パートナーやイエメン政府と契約や手続きの調整を進めました。支援対象者の選定に向けた調査の準備も行いました。 

<心身のケアを通じた包括的な支援>
紛争の影響を受けた人々に心と体のケアを提供する支援の開始に向けて、関係機関との契約や調整を進めました。保護クラスターと連携し、心理社会的支援(MHPSS)※3に適した研修内容を決めるために、意見交換を重ねました。

今後も関係機関と連携しながら、人々が将来にわたって安定した生活を取り戻せるよう、支援を継続していきます。


※1 国内避難民(IDPs:Internally Displaced Persons)。紛争による迫害などによって、命の安全を脅かされ、住む場所を追われた人々のなかで、国境を越えずに避難生活を強いられている人々のこと。近年では気候変動の影響も増しています。

※2 UNHCR, Operational Data Portal – Yemen

※3 心理社会的支援(MHPSS:Mental Health and Psychosocial Support)。紛争、災害、避難などの深刻な状況を経験した人々に対して、心の健康(メンタルヘルス)と社会的つながりの両方を支える支援のこと。

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