中東危機対応支援2026(寄付受付中)
グッドネーバーズ・ジャパン(GNJP)
石川県七尾市で、被災した子どもたちの心理社会的支援(心のケア)に取り組む、ジャパン・プラットフォーム(JPF)加盟NGOのグッドネーバーズ・ジャパン(GNJP)。小学3年生から6年生までの児童を対象に、毎週水曜日の放課後、絵やねんどを使った創作活動や、短編映画の制作に取り組むプロジェクトを行っています。
2026年2月11日はワークショップを実施し、児童7人が参加しました。子どもたちとスタッフの自己紹介に続き、監修を務める桑山紀彦氏(精神科医、JPF加盟NGO地球のステージ代表理事)が、「自分の心に向き合う大切さ」をみんなに語りかけました。
「能登半島大地震で受けた心の傷を放っておくとどうなる? いやなことを避けていると、人生の幅は狭くなってしまうよ」
私たちの記憶と感情はリンクしています。心は大きな衝撃を受けると防御反応として記憶が抜け落ちるなど、うまく機能しなくなります。映画のストーリーを考えたり演技をしたりするプロセスは、心の整理を促し、震災の衝撃に向き合うためのエネルギーになるのです。
映画作りは「みんなに力を感じてもらえる」プログラムだと、桑山先生は話しました。
子どもたちに心の動きをわかりやすく説明 ©JPF
映画制作は2025年11月にスタート。物語や登場人物の設定、シナリオ作りに演技、撮影と、グッドネーバーズ・ジャパンのスタッフがサポートしながら、子どもたちは自分たちの体験を盛り込んだ映画作りに取り組みました。
この日のワークショップには、俳優の常盤貴子さんが参加しました。台本を読む練習で、「状況を想像してみて」とアドバイスを受けた女の子は、より感情のこもった読み方に変わりました。
他のシーンでは、子どもたちが台本をベースに、アドリブを加えます。プログラムでは、子どもたちの気持ちを一番に、自由に表現することを大事にしました。
お昼休憩を挟み、海の見える公園へ移動して撮影を行います。この日はあいにくの雨だったので、一部舞台を屋根のついたベンチに変えました。撮影をお手伝いする子、演技をする子と全員が真剣に役割をこなし、映画作りを進めました。
映画は3月に完成し、グッドネーバーズ・ジャパンは七尾市内の和倉コミュニティセンターにて2回、七尾駅前の施設で1回、上映会を開催しました。
雨がやみ、屋根のない場所で撮影続行 ©JPF
みんなで楽しく、能登を復興させるために取り組んでいます。今日は感情のことについて教えてもらいました(5年生)
いつもよりうまく演技できたと思います。元気をもらえる映画にしたいです(6年生)
震災後、以前よりこわがりになりましたが、このプログラムで「恐怖」の正体に向き合い、感情を整理できるようになりました。映画制作は、子どもが参加を希望しました。積極性が増して自信がついたように感じますし、人の輪の中で役に立つ方法も学んでいるようです。成長したなと思います。
子どもたちに寄り添う支援を大切にしています。震災や家庭の問題などで沈みがちだった女の子が、少しずつ心を開き、いろいろ話をしてくれるようになりました。彼女は映画制作のプロジェクトには参加していませんが、今も町で会うと手を振ってくれます。
子どもたちを受け入れる、受け止めることを大事に、彼らがいつでも気持ちを出せて、なんでも話せる場と時間を提供したいと思っています。
創作活動のひとコマ。右が立野さん ©GNJP
ジャパン・プラットフォームとグッドネーバーズ・ジャパンは、被災した方々の心に寄り添った支援を今後も続けてまいります。
集合写真 ©GNJP
今、知って欲しいJPF最新のお知らせ