【メディア掲載】8/9 NHK日曜討論 熊本地震 JPF前共同代表理事の上島安裕 出演
ピースボート災害支援センター(PBV)、Vネット(Vnet)
通行止めになっていた道路の土砂撤去をする支援団体とCVOADによる現状確認/木更津市茅野七曲/2026.09.25 ©災害支援ネットワークちばCVOAD
2026年8月13日、記録的な豪雨により千葉県内では広範囲で浸水被害や土砂災害が発生しました。9月には台風25号の影響で被害はさらに広がりました。8月と9月合わせて死者23人、住宅被害は、1万棟以上にのぼりました※。
ジャパン・プラットフォーム(JPF)は、8月の発災後すぐに現地入りし、9月の被害を受けて支援を拡大して活動中です。現在、ピースボート災害支援センター(PBV)とVネットの、2つの加盟NGOを通じて、家屋保全のニーズに応える支援を進めています。
今回の豪雨では、多くの住宅が浸水被害を受けました。浸水による被害は、「水が引いたら終わり」ではありません。適切な乾燥を行わないと、住宅内にカビや悪臭が発生し、建材の劣化や健康被害、さらには修繕費用の増大につながるおそれがあります。こうした被害を防ぐため、JPF加盟NGOのVネットは、浸水した住宅を乾燥するため送風機の貸出し事業を行っています。
浸水した住宅に送風機を設置する様子 ©Vnet
浸水した住宅に送風機を設置する様子 ©Vnet
実は当初、送風機の必要性はあまり知られていませんでした。今回も、一部の自治体からは「なぜ送風機を使用して乾燥しなければならないのか?」「浸水した家屋は沢山あるけど、送風機を欲しいというニーズはゼロです。」といった声も聞かれました。そのため、Vネットは、送風機を貸し出すだけでなく、一つ一つの自治体に丁寧に説明を重ね、その結果、送風機の重要性についての理解が広がっていきました。また、2度目の被災を受けて、自治体側から送風機の支援依頼をいただくケースもありました。水害対応は、何といっても初動が肝心です。正しい理解を広め、迅速に対応することが欠かせません。
千葉県佐倉市への送風機貸し出し/佐倉市役所/2026.09 ©Vnet
千葉県では貸し出した送風機の台数が1500台以上になりました ©Vnet
被災家屋の片づけには、家屋保全や床下対応、土砂の撤去や重機作業など、専門的な技術や安全管理を要するものがあります。このような作業は、被災者個人の方々やボランティアだけでは対応が難しいケースが多くあります。
通行止めになっていた道路の土砂撤去をする支援団体とCVOADによる現状確認/木更津市茅野七曲/2026.09.25 ©災害支援ネットワークちばCVOAD
ピースボート災害支援センター(PBV)は、災害支援ネットワークちば(CVOAD)と連携し、県内各地の支援ニーズを集約し、対応可能な団体との調整を進めています。行政とも情報共有しながら、9月には県内で把握された214件の技術系支援ニーズについて対応方針の確認・調整を行い、支援団体とのマッチングを行いました。たとえば、大網白里市、千葉市、市原市など、特に土砂災害に関するニーズが集中した地域については、複数の支援団体の対応可能件数や被害状況を基に優先順位を整理したうえで調整を行いました。
県庁内にて情報共有/千葉県庁本庁舎2階/2026.09.24 ©PBV
このように、災害現場では、支援の取りこぼしや地域間の偏りが生じないよう、被災者の方々の支援ニーズを聞き、行政や他の団体との調整を行い、支援体制を強化することも重要です。
被災した方々が、住み慣れた地域で安心して元の暮らしを取り戻すために、JPFと加盟NGOは、家屋保全や支援調整を通じて、一日も早い生活再建に向けた支援を続けていきます。
※千葉県, 令和8年8月千葉豪雨から令和8年台風第25号までの一連の災害に係る被災者生活再建支援法の適用について(2026年10月23日)
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