12/17(水)【緊急開催】アジア広域水害被災者支援2025 プログラム説明会
渋谷区立松濤中学校は、渋谷区から「英語教育重点校」「国際理解教育推進校」に指定されている、グローバル人材育成に熱心な学校です。世界で活躍する人たちのお話を聞きたいと、お声掛けいただきました。
最初の打ち合わせに伺ったのは7月。新校舎への建て替え工事が始まる直前の引っ越し作業中のことでした。たくさんの思い出が詰まった校舎は3年後に新しくなるそうです。
秋休みが明けて11月、仮設校舎(青山キャンパス)の体育館にて、3年生の皆さんに「国際理解」の出前授業を開催いたしました。講師は、国際連合で30年以上活躍された経験を持つ、忍足謙朗(おしだりけんろう)さんです。1989年からは国連世界食糧計画(World Food Programme: WFP)に勤め、特に紛争地、自然災害地などで緊急食糧支援を行われました。
講演の2日前には、忍足さんの国連での活動を追ったドキュメンタリー番組を体育館で視聴しました。生徒の皆さんは、人道支援の現場の映像に引き込まれていました。
11月17日 視聴会の様子
11月19日の講演会当日は、皆で輪になって忍足さんの話を聞きました。初めて見る国連のパスポートに興味津々です。

忍足さんは、世界で十分に食事が摂れない人がたくさんいる現状や、WFPにおいて行ってきた緊急支援活動や長年の海外生活、またそこから得た考えなどについて、わかりやすく説明してくださいました。
「世界はそんなに広くないし、つながっている。でも不公平」
「地球上に食料が足りていないわけではないのに、毎日おなかがすいている人が多くいる」

飢餓の原因は、貧困、自然災害、紛争など。命にかかわる緊急時に支援を届ける重要性や、効果的に活動を行うために国連機関とNGOが連携するお話もありました。

後半の質問タイムでは、たくさんの手が挙がり、時間が足りなくなるほどでした。
国連機関とNGOの性質の違いなどについて質問をされる生徒さんもいて、松濤中学校の皆さんのレベルの高さに驚かされました。頼もしい未来のリーダーたちに期待が膨らみます。
今後は、年明けにジャパン・プラットフォーム加盟NGOによる講演などを予定しています。
松濤中学校の皆さまに、またお会いできることを楽しみにしています。
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