【メディア掲載】8/9 NHK日曜討論 熊本地震 JPF前共同代表理事の上島安裕 出演
ジャパン・プラットフォーム(JPF)
愛犬のために車中泊を続けるという女性/熊本県美里町/26.08.01 ©JPF
熊本地震発生翌日の7月29日、ジャパン・プラットフォーム(JPF)広報チームは現地に入り、8月1日までの4日間にわたって、被害状況や被災された方々の生活、現地で求められる支援について調査を行いました。
地震発生から5日目となる8月1日は、震度7を記録した宇城市の東隣にある美里町を訪問しました。
◆避難所でなく自宅避難・車中泊を選択
最初に訪ねたのは、避難所となっている体育館です。利用する2世帯は、自宅の片付けのために不在でした。施設ではシャワーが利用できます。職員によると、町内でも数十の家屋が全半壊しました。電気と水道がおおむね復旧する一方で、避難所ではなく車中泊を選択する住民が多いとのことです。
◆10年前よりひどい揺れだった
被害が大きかったとみられる地区へ移動すると、15世帯ほどが集まる一角で、家屋の修繕や片付け作業が行われていました。住民の方々は皆さん、停電は解消されたものの断水が続いていること、食料の入手に苦労していること、10年前の地震よりひどい揺れだったことを話してくださいました。
外観から確認できた主な被害は、屋根から外れた太陽光パネルや瓦の落下・ずれ、ブロック塀の崩落、住宅基礎部分へのダメージ、外壁のひび割れや亀裂、ドアや建具のゆがみなどでした。数日後に台風が来るという予報に備えて、炎天下の中、修理や片付けが進められていました。
屋根の上に設置する太陽熱温水器を修理する男性は、熊本市から来たと言います。「毎日10件から20件ほど問い合わせがあり、順次対応することになります」。
電線の修復作業のために、電力会社の車も到着しました。復旧に向けた対応が続きます。
ブルーシートを張り台風に備える/熊本県美里町/26.08.01 ©JPF
◆必要な情報が行きわたらない課題
住民の方々にも状況をお聞きしました。
「家の基礎部分にダメージが生じました。室内では家具が全部倒れ、割れたガラスなどに気をつけながら片付けをしています。ガスは修理待ちです」
「市外に住む子どもが片付けや修理を手伝いに来てくれて、大変助かります。地震で落ちてきた屋根瓦が軽トラックに直撃し、フロントガラスが激しく破損してしまいました」
▶動画レポートを見る:屋根の修理と室内の片付けを進める女性の声
「家の壁にひびが入り、建て直すことになるかもしれません。室内に物が散乱したため片付けも必要です。ペットがいるので避難所には行かず、夜は車で寝ています。ガソリンの購入制限がある中で、なんとか給油しています」
皆さん困っていたのが、水を使えずトイレや入浴に支障が出ていたことです。直前に訪れた体育館ではシャワーを使えますが、どなたもそのことを知りませんでした。車で5分ほどの距離にあるにもかかわらず、必要な情報が十分に周知されていないことを実感した出来事でした。
▶動画レポートを見る:被災した女性の声
屋根瓦が直撃した軽トラック/熊本県美里町/26.08.01 ©JPF
◆復旧が進む一方で残る大きな不安
電気の復旧や片付け作業が少しずつ進展しているものの、断水や住宅被害への対応は続いていました。住民の皆さんに共通していたのは、「今後さらに大きな地震が発生した場合、この家は持ちこたえられるのだろうか」という不安でした。
避難所にいる人の数が減り、生活が戻り始めているように見える地域でも、住宅被害や先の見えない暮らしへの心配は今なお続いています。被災された方々が安心して生活再建に取り組めるよう、ジャパン・プラットフォームは加盟NGOと共に迅速な支援を展開してまいります。
※本記事は、8月1日時点の内容です。現地の状況は刻々と変化しているため、現在の状況とは異なる場合があります。
「熊本地震被災者支援 プログラム説明会」のアーカイブ動画を公開しています。
ぜひご視聴ください。
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