ミャンマー避難民人道支援(寄付受付中)

避難民キャンプに診療所を設置 ©JISP
バングラデシュ、ミャンマー避難民キャンプのホストコミュニティで教員向け衛生啓発および月経衛生ワークショップ ©AAR
ミャンマーから逃げて来た2歳の男の子。
ここ数日お腹を壊していますが、十分な医療を受けることができません。©Turjoy Chowdhury/Disasters Emergency Committee
衛生啓発オリエンテーションの様子/2018年4月23日/クトゥパロン避難民キャンプ ©AAR Japan[難民を助ける会]
AARが設置した井戸で水を汲むミャンマー避難民の方たち/2018年3月/クトゥパロン避難民キャンプ ©AAR Japan[難民を助ける会]
世帯ごとに毛布や蚊帳、衣服を配付。支援物資の入ったバックをしっかりと持つ少年たち/2018年1月29日 ©AAR Japan[難民を助ける会]
クトゥパロン避難民キャンプでの支援物資配付の様子。中央の赤いポロシャツはAARの柿澤福郎/2018年1月29日 ©AAR Japan[難民を助ける会]
モバイルクリニックにてジフテリア検査 ©HuMA
仮診療所て診療 ©HuMA
現地医師との打ち合わせ ©HuMA
現地医師と喘息患者を診察 ©HuMA
巡回診療 ©HuMA
巡回診療診察 ©HuMA
小児の鼻炎治療中 ©HuMA
診察後の赤ちゃんを抱く看護師 ©HuMA
中耳炎の子供の耳を治療中 ©HuMA
物資配布の様子 ©World Vision
物資を受け取り笑顔の女の子 ©World Vision
物資の毛布を受け取り笑顔の避難民 ©World Vision
移動式診療の様子。現地提携団体のベテランスタッフによる診察と処方 ©PW
住民に対し、生活状況や栄養状態に関する聞き取り調査を実施 ©PW
住民への聞き取り調査。女性スタッフの方が女性の声を聞きやすい ©PW
難民キャンプの風景。一面に難民の住居が敷き詰められている ©PW
幼い兄に抱かれ病院を訪れた赤ちゃん
©Turjoy Chowdhury/Disasters Emergency Committee
©Turjoy Chowdhury/Disasters Emergency Committee
©Turjoy Chowdhury/Disasters Emergency Committee
©Turjoy Chowdhury/Disasters Emergency Committee
©Turjoy Chowdhury/Disasters Emergency Committee
©Turjoy Chowdhury/Disasters Emergency Committee
©Turjoy Chowdhury/Disasters Emergency Committee
カメラを見つめる父と子
©Turjoy Chowdhury/Disasters Emergency Committee
シェルターの中でカメラを見つめる兄弟
©Turjoy Chowdhury/Disasters Emergency Committee
女性に寄り添うセーブ・ザ・チルドレンのスタッフ
©Turjoy Chowdhury/Disasters Emergency Committee
母と3歳の姉と逃げてきた1歳の女の子
©Turjoy Chowdhury/Disasters Emergency Committee
ミャンマーからバングラデシュに2日かけて避難してきた子ども
©Turjoy Chowdhury/Disasters Emergency Committee
家族と共に逃げてきた男の子。体調を崩しているが医療施設が足りない
©Turjoy Chowdhury/Disasters Emergency Committee

ミャンマー避難民の人々に支援を
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加盟NGOの支援活動

活動地域の地図
2024年2月更新

  • 日本インターナショナル・サポート・プログラム(JISP)

    バングラデシュ コックスバザール県におけるミャンマー避難民とホストコミュニティへの保健・医療支援(フェーズ4)

    期間24.2.16 - 24.8.15

    金額10,000,000

  • ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)

    ミャンマー避難民キャンプおよびホストコミュニティにおける ジェンダーに基づく暴力(GBV)からの予防・対応能力強化事業

    期間24.1.1 - 24.12.31

    金額30,000,000

  • ピースウィンズ・ジャパン(PW)

    コックスバザール県のコミュニティ人材による脆弱層への健康増進支援事業

    期間23.10.10 - 24.8.9

    金額30,000,000

  • プラン・インターナショナル(PLAN)

    コックスバザール県内の避難民の若者のための教育支援

    期間23.10.1 - 24.9.30

    金額30,000,000

  • セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)

    バングラデシュ・コックスバザール県のミャンマー避難民キャンプ及びホストコミュニティにおける地域住民を主体とした生活環境改善促進事業(第2期)

    期間23.9.1 - 24.6.30

    金額30,000,000

  • 日本インターナショナル・サポート・プログラム(JISP)

    バングラデシュ コックスバザール県におけるミャンマー避難民とホストコミュニティへの保健・医療支援(フェーズ3)

    期間23.3.3 - 24.1.31

    金額20,000,000

  • ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)

    ミャンマー避難民キャンプおよびホストコミュニティにおけるジェンダーに基づく暴力(GBV)に対する保護環境の整備・強化事業

    期間22.10.20 - 23.11.30

    金額33,124,935

  • プラン・インターナショナル(PLAN)

    コックスバザール県内の避難民の若者向け識字教育支援

    期間22.9.1 - 23.9.30

    金額29,792,420

  • セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)

    バングラデシュ・コックスバザール県のミャンマー避難民キャンプ及びホストコミュニティにおける地域住民を主体とした生活環境改善促進事業

    期間22.9.1 - 23.2.28

    金額32,448,495

  • ピースウィンズ・ジャパン(PW)

    コックスバザール県のミャンマー避難民およびホストコミュニティ脆弱層への健康増進支援事業

    期間22.7.12 - 23.4.30

    金額31,860,135

  • 日本インターナショナル・サポート・プログラム(JISP)

    バングラデシュ コックスバザール県におけるミャンマー避難民とホストコミュニティへの保健・医療支援(フェーズ2)

    期間22.3.25 - 23.2.5

    金額20,000,000

  • ジャパン・プラットフォーム(JPF)

    ミャンマー避難民人道支援対応モニタリング評価事業2021

    期間21.11.29 - 23.5.31

    金額5,000,000

  • AAR Japan[難民を助ける会](AAR)

    ミャンマー避難民キャンプとホストコミュニティにおける女性の保護環境改善事業

    期間21.11.18 - 22.12.31

    金額42,262,257

  • アイビー(IVY)

    農業技術指導を通じたミャンマー避難民の能力強化とホストコミュニティにおける水アクセス改善事業

    期間21.10.17 - 22.11.16

    金額37,856,260

  • ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)

    ミャンマー避難民キャンプ及びホストコミュニティにおけるジェンダーに基づく暴力(GBV)からの保護とコミュニティのGBV防止・対応能力強化事業

    期間21.9.15 - 22.10.31

    金額42,139,994

  • セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)

    バングラデシュ・コックスバザール県のミャンマー避難民キャンプにおける水・衛生環境および居住環境改善事業

    期間21.9.1 - 22.5.1

    金額39,857,751

  • ピースウィンズ・ジャパン(PW)

    コックスバザール県におけるミャンマー避難民およびホストコミュニティのための保健医療サービス支援事業

    期間21.9.1 - 22.7.1

    金額44,644,122

    評価報告書(英語)

  • プラン・インターナショナル(PLAN)

    コックスバザール県内の若者と思春期の子どものための教育支援

    期間21.8.3 - 22.9.30

    金額42,239,616

    評価報告書(英語)

  • 日本インターナショナル・サポート・プログラム(JISP)

    バングラデシュ コックスバザール県におけるミャンマー避難民とホストコミュニティへの保健・医療支援

    期間21.2.20 - 22.3.19

    金額20,000,000

  • アイビー(IVY)

    ミャンマー避難民キャンプ水衛生施設の維持管理体制強化および水衛生環境改善事業

    期間20.9.8 - 21.4.7

    金額22,000,000

    評価報告書(英語)

  • セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)

    バングラデシュ・コックスバザール県におけるミャンマー避難民に対する包括的保健サービス提供事業

    期間20.3.31 - 21.3.31

    金額37,105,455

    評価報告書(英語)

  • AAR Japan[難民を助ける会](AAR)

    ミャンマー避難民の女性と子どもの保護およびホストコミュニティにおける水衛生環境改善事業

    期間20.3.31 - 21.3.31

    金額93,947,253

    評価報告書(英語)

  • アイビー(IVY)

    バングラデシュ・コックスバザール県ミャンマー避難民キャンプ衛生施設修理チーム育成事業

    期間20.3.31 - 20.7.31

    金額4,633,336

  • ジャパン・プラットフォーム(JPF)

    ミャンマー避難民人道支援対応モニタリング評価事業

    期間20.3.31 - 21.5.31

    金額4,027,132

  • プラン・インターナショナル(PLAN)

    バングラデシュ、コックスバザール県におけるミャンマー避難民とホストコミュニティの若者を対象とした教育サポート事業

    期間20.3.31 - 21.5.31

    金額35,362,316

  • ピースウィンズ・ジャパン(PW)

    コックスバザール県におけるミャンマー避難民およびホストコミュニティのための基礎的医療・母子保健支援事業

    期間20.3.31 - 21.5.31

    金額84,445,576

  • ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)

    バングラデシュへの避難民居住地におけるジェンダーに基づく暴力からの保護とコミュニティの対応力強化事業

    期間21.3.31 - 21.3.31

    金額29,392,257

    評価報告書(英語)

  • ピースウィンズ・ジャパン(PW)

    コックスバザール県におけるミャンマー避難民およびホストコミュニティのための基礎的医療・母子保健支援事業

    期間19.7.15 - 20.3.30

    金額114,870,348

  • AAR Japan[難民を助ける会](AAR)

    ミャンマー避難民のための水・衛生環境および保護環境の改善事業

    期間19.7.1 - 20.3.31

    金額127,795,369

  • ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)

    バングラデシュへの避難民居住地におけるジェンダーに基づく暴力被害防止事業

    期間19.6.1 - 20.3.31

    金額 20,875,258

  • ジャポン(MdM)

    バングラデシュ・コックスバザール県ウキア郡のユースを中心とした居住者の保健衛生管理能力向上プロジェクト

    期間19.5.16 - 20.3.31

    金額33,888,532

  • プラン・インターナショナル(PLAN)

    バングラデシュ・コックスバザール県におけるミャンマー避難民および地域住民を対象とした教育支援事業

    期間19.5.15 - 20.5.14

    金額48,141,160

  • セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)

    バングラデシュ・コックスバザール県におけるミャンマー避難民世帯の衛生環境改善事業

    期間19.5.1 - 20.4.30

    金額50,474,125

  • 日本インターナショナル・サポート・プログラム(JISP)

    バングラデシュ コックスバザール県におけるミャンマー避難民への女性グループ支援および緊急医療支援

    期間19.5.1 - 19.10.31

    金額11,637,488

    評価報告書(英語)

  • アイビー(IVY)

    バングラデシュ・コックスバザール県ミャンマー避難民のためのし尿処理施設と女性用水浴び室を通じた水衛生環境改善事業

    期間19.4.12 - 20.4.30

    金額47,651,071

  • ピースウィンズ・ジャパン(PW)

    コックスバザール県ウキア郡における緊急医療支援事業後期

    期間19.4.12 - 19.7.14

    金額34,404,777

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2018年の事業一覧

  • ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)

    バングラデシュへの避難民居住地におけるジェンダーに基づく暴力削減支援事業

    期間19.1.15 - 20.1.31

    金額75,194,076

    評価報告書(英語)

  • セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)

    バングラデシュ・コックスバザール県におけるミャンマー避難民世帯に対する包括的な水・衛生環境および居住環境改善事業

    期間18.12.1 - 19.11.30

    金額99,998,719

    評価報告書(英語)

  • JADE-緊急開発支援機構(JADE)

    コックスバザール県ウキア郡クゥトゥパロンにおける脆弱性の高いミャンマー避難民女性支援事業

    期間18.10.31 - 19.9.15

    金額30,000,000

    評価報告書(英語)

  • ジャパン・プラットフォーム(JPF)

    ミャンマー避難民人道危機対応モニタリング評価事業

    期間18.10.1 - 20.6.30

    金額15,696,615

  • プラン・インターナショナル(PLAN)

    バングラデシュ、コックスバザール県におけるミャンマー避難民および地域住民を対象とした防災および災害に強い学習環境整備事業

    期間18.9.21 - 19.7.31

    金額59,857,944

    評価報告書(英語)

  • アイビー(IVY)

    バングラデシュ・コックスバザール県ミャンマー避難民に対する水衛生環境改善事業

    期間18.9.10 - 19.11.14

    金額56,562,346

    評価報告書(英語)

  • ジャポン(MdM)

    バングラデシュ・コックスバザール県ウキア郡におけるミャンマー避難民の保健衛生問題と災害に対するコミュニティ・レジリエンス支援プロジェクト

    期間18.8.30 - 19.5.15

    金額21,181,413

  • ピースウィンズ・ジャパン(PW)

    コックスバザール県ウキア郡における緊急医療支援事業 前期

    期間18.6.6 - 19.4.30

    金額165,592,192

    評価報告書(英語)

  • ©AAR Japan[難民を助ける会]

    ミャンマー避難民のための水・衛生環境改善および女性と子どものプロテクション事業

    期間18.6.5 - 19.6.4

    金額213,849,700

  • JADE-緊急開発支援機構(JADE)

    ミャンマー避難民人道支援初動調査

    期間18.4.9 - 19.4.18

    金額1,008,000

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2017年の事業一覧

  • セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)

    バングラデシュ・コックスバザール県ウキア郡におけるミャンマー避難民世帯に対するシェルター改良および居住環境改善支援事業

    期間18.3.31 - 18.7.5

    金額25,497,385

  • ADRA Japan(ADRA)

    バングラデシュ国コックスバザール周辺地域におけるミャンマー避難民支援事業のための調査事業

    期間18.3.29 - 18.4.7

    金額999,895

  • アイビー(IVY)

    バングラデシュ共和国コックスバザール県ミャンマー避難民に対するニーズ調査

    期間18.3.14 - 18.3.26

    金額2,024,938

  • 日本インターナショナル・サポート・プログラム(JISP)

    バングラデシュ共和国コックスバザール県ミャンマー避難民に対するニーズ調査

    期間18.3.14 - 18.3.26

    金額2,024,938

  • ピースウィンズ・ジャパン(PW)

    コックスバザール県ウキア郡における緊急医療支援事業第2期

    期間17.12.20 - 18.4.30

    金額44,168,485

  • AAR Japan[難民を助ける会](AAR)

    ミャンマー避難民への越冬支援物資等の配付および水・衛生環境改善事業

    期間17.12.14 - 18.4.30

    金額39,959,985

  • 災害人道医療支援会(HuMA)

    ミャンマー避難民本隊人道医療支援

    期間17.12.10 - 17.4.30

    金額1,000,000

  • ジャポン(MdM)

    ミャンマー避難民の一次保健医療サービスへのアクセス促進のためのアウトリーチ活動事業

    期間17.12.1 - 18.4.30

    金額13,610,985

  • ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)

    バングラデシュへの避難民に対する緊急物資支援事業

    期間17.11.26 - 17.1.30

    金額26,005,588

  • セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)

    バングラデシュにおけるミャンマー避難民の子どもおよびその家族に対する生活物資配布事業

    期間17.11.24 - 17.1.23

    金額49,119,089

  • ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)

    バングラデシュ人民共和国コックスバザール県におけるミャンマー避難民への緊急支援物資配布事業

    期間17.11.15 - 17.12.14

    金額9,998,662

  • AAR Japan[難民を助ける会](AAR)

    バングラデシュにおけるミャンマー避難民支援事業案件形成調査

    期間17.11.3 - 17.11.20

    金額2,999,296

  • ジャポン(MdM)

    ミャンマー避難民の栄養、衛生状況及び医療ニーズ調査事業

    期間17.11.2 - 17.11.18

    金額-

  • ピースウィンズ・ジャパン(PW)

    バングラデシュ国コックスバザール県ウキア郡における調査および緊急医療支援事業

    期間17.10.20 - 17.12.3

    金額9,978,077

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活動レポート

キャンプやホストコミュニティで手工芸教室や調理教室を開始

ワールド・ビジョン・ジャパン

避難民にシェルター設置の研修を行い、15世帯分のシェルターを作りました。

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン

ミャンマー避難民キャンプでトイレの修繕を実施

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン

女性たちが家庭菜園への取り組みを発表

アイビー

避難民キャンプにおけるキャンプの環境に適した野菜栽培を指導

アイビー

キャンプの避難民とホストコミュニティが交流

難民を助ける会

農業用具と種等の配布、棚設置

難民を助ける会

ミャンマー避難民キャンプで給水施設やトイレの改修

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン

ミャンマー避難民の5つのキャンプで「学習センター」を再開

プラン・インターナショナル

プログラム概要

1990年代からミャンマー・ラカイン州におけるミャンマー避難民(※)への迫害は行われており、暴力を原因とし過去数回において彼らはバングラデシュに強制移動を強いられてきました。国連ミャンマー事実調査団(UN Independent International Fact-Finding Mission on Myanmar)によると、ミャンマー避難民を狙った暴力行為はジェノサイドの意図があり、人道に対する罪として報告されました1。2017年8月25日の暴力によりバングラデシュへ逃れた人の数は過去最高と言われており、2018年10月までにも72万5,000人以上がバングラデシュ南東部のコックスバザールに避難しました2。すでにコックスバザールに難民として居住していた人々と合わせると、同地域の総難民数は92万1,000人とされています3。2018年に入っても、難民の数は少なからず増加を続けており、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、2018年は14,180人、9月27日から10月10日の間にも110人の人々がコックスバザールに避難しました4。難民の多数は女性と子供であり、40%以上は12歳以下の子供です5

バングラデシュ政府とミャンマー政府は、2018年10月30日に難民の帰還を11月中旬までに開始すると表明しましたが、42団体のNGOからは、自主的かつ安全と尊厳が確保される帰還が前提であることが強調され、また多くの難民も、安全や国籍の確保、移動の自由などが与えられない限りは、帰還をしないという姿勢を保っています。

コックスバザールでは34の難民キャンプや居住区などが立ち上がっており、その中で最大のクトゥパロン・バルカリ難民キャンプには、わずか13平方キロメートルの土地に626,500人もの難民が居住しています6。キャンプ内での過密状態は引き続き中心的な課題であり、洪水と土砂崩れのリスクを伴う地域に住む難民もいる中、劣悪な住居・衛生環境は続いており、安全な水や衛生設備へのアクセスは限られています。

バングラデシュにおいて難民支援の調整にあたっているInter-Sector Coordination Group (ISCG)によると、2019年の合同人道危機対応計画 (Joint Response Plan for Humanitarian Crisis, JRP) では、テクナフ郡とウキヤ郡における130万人が支援対象者となる予定です7。この支援対象者には、今回流入した難民に加え、2017年8月以前に既にバングラデシュに流入していた難民(合わせて90万人)、および難民の影響を受けている受け入れ地域住民(33.6万人)も含められています。

JPFでは2018年10月20日にバングラデシュ・コックスバザールでの支援を開始しており、2018年11月現在までに11団体が出動をしています。緊急初動対応期間(2017年10月~2018年4月)とその後の人道支援プログラム(事業期間:2018年5月~2019年4月)では、食糧や、水衛生、NFI、保護、保健医療等の分野での支援を継続しています。

※:JPFでは、民族的背景および避難されている方々の多様性に配慮し、「ロヒンギャ」ではなく「ミャンマー避難民」という表現を使用します。

  • 1:United Nations Human Rights Council (UNHRC), Report of the Independent International Fact-Finding Mission on Myanmar, 18 September 2018.
  • 2:The latest figure was reported in the Security Council 8381st meeting on the Situation in Myanmar, held on 24 October 2018. Available at: http://webtv.un.org/watch/the-situation-in-myanmar-security-council-8381st-meeting/5853087325001/?term=&lan=spanish (Accessed 26 October 2018)
  • 3:Inter-Sector Coordination Group (ISCG), 2019 Joint Response Plan Strategic Objectives Guidance Note, p.6. Version 1 as of 20 October 2018.
  • 4:United Nations High Commissioner for Refugees (UNHCR), Operational Update on Bangladesh. 1-15 October 2018.
  • 5:UNHCR website: http://www.unhcr.org/rohingya-emergency.html (Accessed 26 October 2018).
  • 6:Joint Response Plan for Rohingya Humanitarian Crisis, March-December 2018, Mid-term Review.
  • 7:Inter-Sector Coordination Group (ISCG), 2019 Joint Response Plan Strategic Objectives Guidance Note, p.1. Version 1 as of 20 October 2018.

2019年6月5日更新

支援開始を決定した背景

避難民流入の規模

コックスバザールにはもともと約30万人※2が避難しているとされるが、8月25日以降、新たにミャンマーから国境を越えて隣国バングラデシュに避難した人は50万人※3を超え、合わせると80万人が緊急支援を必要としている。国境付近には数千人がなお立ち往生している※3とも報告されており、今後も避難民は増加する可能性がある。

衛生・食糧・医療に高い支援ニーズ

人口過密状態のなか、トイレや安全な水の不足などにより衛生環境は劣悪で、感染症発生のリスクが高まっており、安全な水の提供や衛生施設の設置が急務である※4。また、コックスバザールに避難したすべての人に食糧が不足しており、とりわけ約28万1,000人に緊急の栄養サポートが必要とされ、そのうち約半数は5歳未満と見られる。新たにキャンプに到着した約1万4,000人の5歳未満の子どもは深刻な急性栄養失調の状態に陥っている※5。また、新たな避難民のほとんどは女性や子どもで、銃弾や地雷で負傷するなど心理的なトラウマを抱えている※3。

支援の圧倒的な不足

こうしたなか、国際機関やNGOによるシェルター・食糧・保健衛生・医療・栄養・給水・教育支援などが行われているが、新たに避難してきた人々は、キャンプ外に設置した仮のシェルターなどで過ごさなければならないなど※3、現地での支援が圧倒的に不足している。

現地団体とのパートナーシップ

このたび、ともに支援を行う現地団体との連携等により、準備が整った。

※2:UNOCHA, 2017 Humanitarian Response Plan, September 2017 - February 2018(Oct 2017)
※3:UNOCHA, Rohingya Refugee Crisis
※4:Inter Sector Coordination Group, WASH sevtor Coc' Bazar - Situation Report, 7 October 2017
※5:Disaster Emergency Committee,"145,000 children under five at risk of malnutrition after fleeing Myanmar", 4 Oct 2017

期間

2023年5月~2024年5月

事業予算

約1.2億円 (2023年度当初予算:120,000,000円)

対象地 バングラデシュ
  • 今後の状況によって見直す可能性があります。

過去のプログラム概要

期間

2022年5月~2023年5月

事業予算

約1.2億円(2022年度当初予算:117,062,832円)

対象地 バングラデシュ
対応期間

2021年6月1日~2022年5月31日

事業予算

2億4,900万円

対象地 バングラデシュ
対応期間

2020年3月1日~2021年3月31日

事業予算

3億1,100万円

対象地 バングラデシュ
対応期間

2019年3月1日~2020年2月29日

事業予算

3億8,714万円

対象地 バングラデシュ
対応期間

2018年5月1日~2019年4月30日

事業予算

3億8044万円

支援内容 医療支援、衛生環境の改善、女性および子どもの保護など
支援団体 AAR、JADE、PWが実施
対象地 バングラデシュ・コックスバザール
対応期間

2017年10月20日~2018年4月30日

事業予算

2億3,776万円(民間資金2,661万円、政府資金2億1,115万円)

支援内容 物資配付、医療支援、子どものための心理的応急処置など
支援団体 AAR、PW、SCJ、MDM、WVJ、GNJP、HuMAが実施
対象地 バングラデシュ・コックスバザール

プレスリリース

  • 2017年10月20日
    発行分

対応計画

2023年度の対応計画

  1. 背景
  2. 2022年度のプログラム成果および振り返り
  3. これまでのJPFによる支援実績
  4. 優先事項
  5. 対応方針
  6. セクター別支援計画

2022年度の対応計画

  1. 背景
  2. これまでのJPFによる支援実績
  3. 優先事項
  4. 対応方針
  5. セクター別支援計画

2021年度の対応計画

  1. 背景
  2. これまでのJPFによる支援実績
  3. 優先事項
  4. 対応方針
  5. セクター別支援計画

2020年度の対応計画

  1. 背景
  2. これまでのJPFによる支援実績
  3. 優先事項
  4. 対応方針
  5. セクター別支援計画

シンポジウム開催報告

2018年3月2日 ミャンマー避難民の人道危機、難民と移民の諸課題に関する円卓会議を開催

現地セキュリティ情報

2019年1月16日 最新の現地情報

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  • 複数プログラムにお申し込みの場合は、お手数ですが1つのプログラムの決済を終了後、2つ目のプログラムの決済手続きを改めて最初から行ってください。
  • 税制上の優遇処置が受けられます。
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恐れ入りますが、振込手数料をご負担ください。

振込先口座

銀行名 ゆうちょ銀行
記号と番号 00120-8-140888
口座名義 特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォーム
フリガナ トクヒ)ジャパンプラツトフォーム

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